『やんちゃジジイ・ゆうちゃん』のイカすセカンドライフ

我儘で『やんちゃ』な爺さんの目標は、
周りに笑顔を振りまいて、楽しくセカンドライフを生きる事。

俺って嫌な奴

2006年02月11日 | Weblog
俺って、嫌な奴。
本当にそう思う・・・・・マジで。

そう、僕は高電圧のスペシャリスト。
100万ボルトの直流電源を1ppm以下(1V以下)の
揺らぎに抑える回路などを設計している。

高電圧の基本は絶縁って、電気を知らない素人でも
何となく解るんじゃないだろうか?
絶縁がしっかりしていなければ、話にならない。

たとえて言うならば高速でまっすぐ走ることと同じ。
まずは平らな道でなら、手を離しても高速で
走れる車を作る。その基本が出来て次にドライバーを選ぶ。
ドライバーのテクニックで、道が凸凹でも
ハンドルさばきで乗り切る。
F1ドライバーでも、まっすぐ走らない車では飛ばせない。

僕の仕事はこれと同じ。
基本的に揺らぎの少ないものを限界まで追い込む。
それでも自然界にある揺らぎと戦う。
揺らぎを相殺すべく電気回路を働かせる。

他の日の日記にも、何度も登場する基本。
サッカーも基礎技術。音楽も基礎。
基礎をおろそかにして出来るものなんて世の中には無い。
基礎なんか関係ないもの・・・・・・
それは奥の浅い、やっても価値が無い事ばかり。

元々自分が一番やりたかった仕事があった。
国家プロジェクトで、0.1ppmの30万ボルト電源の設計だ。
単純にノイズが1000万分の1以下の電源。
今抱えている仕事を放り出してでもやりたかったが
それじゃぁ、今の仲間を見捨てることになる。

そんな訳で、新しく来た中堅に仕事をやらせてみた。
中堅といっても、高電圧は素人だからと思って
自分が設計検討しておいた資料を渡して、
まずは自分なりに考えてやってみろと言って
恥をかかせないように面倒を見てやろうと思っていたのだが、
僕のやり方は古いとばかりに馬鹿にして、
話を聞こうとしない。
どこからそんな自信が沸いてくるのか?解らないが
とにかく何を言っても馬鹿にした態度で僕に物を言う。
基本をやらないで、揺らぎを抑えるテクニックばかり
考えている。


そうなると僕は、嫌な奴の血が突然流れ始め、
何も言わなくなる。
「それじゃぁ、どれくらい解ってるのか?」
てな感じで、ある時を境に何も言わないで来ていた。

設計を終えて、最後に間違っている部分を指摘しようと
思って、先週は出張に出かけた。
ところが、鬼の居ぬ間に・・・・・とばかりに
出張中に、勝手に設計を終えて手配をかけてしまった。
Oh、My God・・・・・・・手遅れ!

それでもその設計の内容を質問したら、一番肝心な
絶縁設計の検証をやっていない。
半年も前から、基本を抑えておけと言っていたのに・・・・呆然

小言にしかならないことを言って、基本設計の重要さを
トクトクと説明する。
言われている方も、今度はその重大さに気が付いたのか?
何も言い返してこない。
「俺って、嫌な野郎だな」って・・・・・・
話をしながら、だんだん自分が嫌になる。
事細かに、ずっと言い続けていればよかったのかも?

でも、今の仕事で苦労しているのは、前任者が全く同じ
過ちをして、手に負えなくなって退職してしまい
その後を、任された。
僕にすれば、走っている車を走りながら直せ!
といわれた様なもの。僕が苦労している理由を、
周りのみんなは解ってくれていたと思っていたのに・・・・

その仕事も3年経って、やっと出口が見えてきた。

今度もまた、同じことになりそうな予感がする。
素人にやらせた自分が悪いのか?
きっとそうなんだろうな・・・・・

口うるさい、嫌な野郎で徹底したら良かったんだろうな・・・・
後は、苦笑いするしか無かった・・・・
愚痴にしかならない、つまらない日記。
コメント
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