『やんちゃジジイ・ゆうちゃん』のイカすセカンドライフ

我儘で『やんちゃ』な爺さんの目標は、
周りに笑顔を振りまいて、楽しくセカンドライフを生きる事。

劇場のはなし

2024年12月11日 | 劇団ステージドア
 今年の公演『おとこありき』は新宿区にある箪笥区民センターで開催しました。
このホールは地下鉄大江戸線の牛込神楽坂駅の真上にある。
客足に直接影響する、アクセスという点では最高の場所にありますね。
去年使用した東京芸術劇場も、アクセスの良さは引けを取らない。
JR池袋駅から外へ出ずに行けるのですが、それでも数分は歩くので
今回の会場のアクセスの良さにはかないません。

それ以外の点では東京芸術劇場にはとてもかないません。

芸術劇場は間口約9m(約5間)、奥行約7m(約23尺)、高さ約4.5m の小ホール。
サスペンションライトバトンが舞台側4本(各間口12m)、客席側3本(各間口8.5m)
吊ものバトンは8本(各間口12m、2バトンのみ11.9m)と舞台設備も揃っている。
舞台の両袖(舞台の左右のスペース)が広いので、場面転換などもしやすい。
さらに楽屋が舞台の裏にあるので、出待ちや衣装替えなども楽にできる。
全てにおいて、考えられたほぼ完ぺきな作りの会場です。

対して今回の箪笥区民センター

は間口幅11.00m、間口高:4.5m
奥行5.75mと数字上は遜色ないのですが、大きな差は奥行き。
数字上は2m足らずの差ですが、この差が大きいですね。
間口も数字上は広いけれど、実際には芸術劇場の方が広く使える。
舞台の袖も、上手は狭く、出入り以外はほとんど使えない。
一番のネックは、楽屋が一つ上の階なので、舞台から遠い事。
オマケに階段なので、我々のような年寄り劇団には向いていないですね。

でも、ホールは素晴らしかった。
芸術劇場と比べても、全く見劣りしない設備。
座席も広く、舞台が見やすい上に、音響効果も抜群でした。

劇場でお客さんが使うスペースもだいぶ違いました。
芸術劇場の小ホールは入口を入ったロビーに椅子やソファーなどが無いので、
お客さんが休憩時間を過ごす時に座って話をする場所がない。
対して、箪笥区民センターのホワイエは広く、ソファーがあって
座席もゆったりとしていたので、お客さんの評判が良かったですね。
これに関しては、箪笥区民ホールに軍配が上がりましたね。

ホワイエ(客だまり )とは、広く寛げる劇場やホールなどで、
入り口から客席までの間に設けられた、広い通路を指します。
長時間に及ぶ演劇の場合は、合間に休憩時間に観客が「ホワイエ」を利用して休みます。
そういう意味では、この場所は劇場内の社交の場と言っても良いでしょう。

もう一つ、明らかに違うのがゴミなどの扱い。
芸術劇場は、ゴミは基本的に劇場側で処分してもらえる。
芸術劇場を使用する団体には芝居に専念できるよう配慮しているのだと感じます。
対して区民センターは、前回の下北沢の区民センターでもそうだったように
公演中であっても楽屋にゴミは放置できず、毎日持ち帰らなければならない。
そのため、今回も僕の車はゴミの収集車と化していました(笑)

色々な意味で、総合力では東京芸術劇場に敵う劇場は無いでしょう。
東京芸術劇場は東京都の審査を受けた上に、さらに催し物の内容審査が有るので
簡単に会場を使えないなど、いくつかの高いハードルが有るのですが、
我々の劇団は、その審査を通って公演をして来た数少ないアマチュア劇団の一つです。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

劇団公演は『お金をかけた大人の高尚な遊び』

2024年12月10日 | 劇団ステージドア
 第31回劇団公演『おとこありき』が終了。
あっという間にもう1週間が過ぎようとしています。
劇団公演が終了しても、まだいくつかの仕事が残っています。
まずはチケット収入の計算と、公演の収支を纏めないとならない。
今回は平日開催、繰越金があったので赤字にはなりませんが
それも使い切ってしまったので、来年はどうなる事やら。

ここで劇団公演にかかる費用がどれくらいか?ご紹介しましょう。
過去の会場費、舞台デザイン、照明、音響などの諸経費は以下の通り
☆会場費:50~100万円
東京芸術劇場は東京都の審査を受けた上に、さらに催し物の内容審査が有るので
簡単に会場を使えないので、その代わりに会場の費用は比較的安価です。
具体的には1日18万円程度。安いと思われている区民センターなどは
1日25万円程度がかかるので、いかに安いかが判ります。
ただ、芸術劇場は基本的に5日以上の開催が必要で、逆に区民センターなどは
連続3日以上は借りられないという事があります。

☆舞台デザイン:10万円 
我劇団では劇団四季の『キャッツ』の舞台デザインを手がけて有名な
土屋茂昭さんと、同じく四季出身の松生紘子さんにお願いしています。
舞台のデザインだけでなく、

舞台の模型を製作したりと大変な上に、
公演当日の仕込み現場に足を運んでいただいたりしたうえで、
この価格でやって頂けるのは、単に我々の劇団が好きだから・・・だそうです。

☆舞台製作費用
照明が70~110万円、音響:35~65万円
照明は塚本悟さん、音響は実吉英一さんが担当してくれています。
両氏とも舞台芸術の世界では日本を代表する舞台の第一人者です。
この価格でやって頂けるのは、やっぱり我々の劇団が好きだから・・・だそうです。
☆舞台装置:約90万円
舞台装置も舞台デザイナーの案に沿って、本職が設計・製作をするため
材料費や人件費などを考えると、この価格は安い方です。
模型を元に製作した実際の舞台装置はこんな感じです。

そんな訳で、プアな舞台装置でないため、来場したお客様も
『本格的な舞台』と驚かれて帰る方が多いですね。

☆指導料など
音楽作曲、歌唱指導、振付などで約80万円ほどが必要になります。
約3か月の稽古に付き合っていただくので、決して高い値段ではありません。


☆稽古場費用:10~20万円
これは区民センターの会議室や、多目的室を利用しての価格。
かつては、劇団員のTさんが社長をやっていた関係で、
三菱地所の『ダイヤビル』の大会議室を借り切ってやっていましたが、
1回2日間で15万円と費用がかさむので、最近は利用しなくなりました。

要は、役者以外は全部プロ仕様。
役者がプロなら、もっと高い金額の観劇料を頂けるのですが・・・(笑)
開催する会場によって開催日数が2~5日と幅がありますが、
1回の公演につき、安くても概ね約300~450万円の費用が必要です。
このうち約150万円は劇団員の会費およびチケット収入で補填しています。
これは『お金をかけた大人の高尚な遊び』だからです。
この主旨を理解できない人は、うちの劇団で芝居は出来ません。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

公演後記:『出来ない自分を受け入れて、楽しむ』

2024年12月07日 | 劇団ステージドア
祭りの後・・・
毎回、こんな感じで旅行から帰って現実に引き戻されるような、
脱力感というか、放心状態みたいな状態になる。
それだけ数か月間、公演目指して頑張って来たんだと思います。

今回の公演は、平日開催という事もあって観客動員が少なかった。
今回に限らず、特に7時に開演する夜の公演はお客さんが集まらないのが現実。
昼間の公演は、平日の今回でさえ客席の半分以上は埋まった。

今回の話はダンスをする高齢者がメインになる話。
それだけに振付の河岡先生も少ない稽古時間を意識してか、
指導もいつになく厳しい上に、稽古量が多かったですね。
特に回転系の動作が苦手な僕は、週明けの数日間は頭痛に悩み
少し治まったかなと思う処で、再び稽古になって2か月くらい
頭痛と目眩がする日を過ごしました。

公演で衣装替えは何とかうまく行ったのですが、2日目の公演で
ズボンを吊るサスペンダーが壊れて、芝居の中で2回も外れてしまった。
何とかごまかしたのですが、実際にはちょっと焦っていました(笑)

主役を言い渡された時には、どうしようかと思っていましたが
稽古を続けているうちに、少しずつ主人公の人柄を作って行けて
本番の時には、脚本にある主人公を演じる事が出来た気がします。

というのは、今までの公演の記録ビデオを観る気がしなかった。
思ったように出来ていない、自分の芝居が嫌で仕方がなかった。
ところが今回は、稽古で撮った動画を何度も観るようになりました。
動画を見ながら悪い点を修正して、次の稽古に臨む。
そんな事が、本番に生きた気がします。
人はそれを『努力』というのでしょうが、僕の場合は違います。
『出来ない自分を受け入れて、楽しむ』なのですよ。
決して嫌々やっているのではなく、好きでやっている。
芝居には満点なんて無いですから、なおさらです。

来年以降、劇団公演を続けるには色々な高いハードルがあります。
まず今年の公演は10人でしたが、そのうち3人が今回限りと言っている。
皆で会費と称した運営費を出し合ってやって来たので、
ただでさえ少ない劇団員の人数減は厳しいです。
公演にかける費用をケチって、セコい舞台をするのも不本意だし・・・
そういう意味でも、資金繰りが一番の課題になりますね。

さらにコロナ禍以降、プロが使う劇場のサイズが小さくなって
我々が使うような劇場も、なかなか確保し辛くなっています。
でも、我々の劇団の灯を途絶えさせるのも嫌ですから、
これから考えないといけません。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

公演終了:『練習は決して裏切らない』

2024年12月06日 | 劇団ステージドア
今回の公演も終了。
2日目は冒頭からアクシデントが発生。
なんと、幕開けと同時に相手役の一人ハンナが出てきてしまった(笑)
僕はとにかく動かず無視して、じっとしてハンナが引っ込むのを待った。
ここは冷静な判断が出来ましたね。
そしてやっと本編が開始。
1幕は、短いプロローグの30分と短いので、その後休憩が入るとお客様から
『あれ?もう休憩・・・・?』
なんて声が聞こえるほどだった。
休憩後は1幕から一転して、ダンスの稽古シーンが続く
2幕は55分。

この場面は稽古中に目眩と頭痛に苛まれて、稽古自体が苦痛になる日もあったけれど
終わってみれば、それも笑い話になってしまう。
いわゆるソシアルダンスあり



さらにディスコ風の振付や
こちらはその本番の衣装を着ての稽古シーン
最後はサタデーナイトフィーバー風の振付
そしてラストシーンのダンス

今回の芝居は、主役として、かなり役作りに苦労したけれど、
僕としてはベストを尽くしてやり切ったかな・・・。
これは僕個人だけでなく、出演メンバー全員に言える事です。
他のメンバーも完璧では無いけれど、ベストを尽くした。
いつもながら思うのは『練習は決して裏切らない』という事でした。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

公演初日

2024年12月05日 | 劇団ステージドア
今日から2日間の公演が始まりました。
僕は資材搬入から、舞台の仕込みを手伝うので9時前に会場入り。
かつて劇団に居た若手の山中君をお願いして、朝からの作業でした。
舞台の床にリノリウムというシートを敷いて、

その上にデザインになっているラインを敷く

舞台上にソファやいすなどを配置して、
照明の当たりを合わせます。

舞台上で長い棒を持っているのは、釣り上げられたサスペンションライトの
照明の当たる場所を調整するものです。

僕も若い時にやっていた頃は竹ざおで『棒ふり』と呼ばれていた作業です。

それと並行してサウンドチェックをして、午後からはまず『場当たり』
本来、場当たりは芝居の流れに合わせて、チェックするだけなのに
今日はまるでゲネプロのように、1幕から通しで最後までやりました。
写真は舞台監督と僕が、暗転や板付き(明転前に舞台に出る)の打ち合わせているところ

時間をかけすぎて、舞台稽古となるゲネプロは2幕からやる事になりました。

そしていよいよ本番。
平日の夜の公演なので、客入りは今一つ。
それでもお客さんが凄く芝居を判っていて、手拍子などで役者を乗せてくれる。
こういうお客さんに対して『上手なお客さん』なんて言い方をします。


今日は場当たり、ゲネプロ、本番と3回やったのと同じです。
お陰で本番前に、皆すでにクタクタになっていました。
明日は最終日。
失敗しようがミスしようが、もう誰も文句を言わない。
思い切って伸び伸びと芝居をするつもりです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『これでいい』なんてことは無い

2024年12月03日 | 劇団ステージドア
昨日で稽古は全て終了。
あとは、木曜日からの本番あるのみです。

ところが、稽古の動画を見てみると愕然・・・。
自分が思い描いていたものとは全く違った。
特に後半の2幕は、素の僕『ゆうじ君』になっていた。

それで今日は、動画を見ながらセリフの練習。
たった一人で、2回も通し稽古をしてしまいました。
考えてみれば、芸術関係の音楽や芝居には数値目標のようなものが無いので
『これでいい』なんてことは、本人が思わない限り無いですからね。
本番までに、自分が納得するまで練習です。
人生で、こんなに夢中になれるものはサッカー以外には
芝居しかないという事が良く分かります。

そのサッカーもこの4か月封印してきた。
主役という大役を授かって、怪我などするわけには行きませんからね。
それでなくても去年は、本番の日にコロナに感染して、
舞台に穴を空けましたから、今年は体調管理も万全です!



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

さぁ、稽古もあと一回

2024年11月30日 | 劇団ステージドア
今日は照明の塚本先生と、音響の実吉先生がいらしての通し稽古。
塚本先生のアドバイスで、ソファの位置などの配置変更。
僕なりに考えて配置していたのだけれど、所詮はアマチュアの考えたもの。
空間を上手く使って見せるのは、照明の腕の見せ所。
ちょっとした椅子の向きで、空間が全く違って見える。
照明効果などを考えて、超一流照明家のアドバイスは、
やっぱり的を射ている。

でも、それでプレイエリアが変わって、戸惑う人も居る。
特に立ち位置がちょっと違うだけで、芝居に影響が出る人は
こういった変更で、セリフが出てこなくなったり・・・。
そもそも、段取り通りにしか芝居が出来ないからで、
そんな事でセリフが出なくなるのは、個人的な練習不足なのです。

あれやこれやで、通し稽古が終了して塚本先生が退席。
その後は河岡先生による振付部分の最終チェック。
今回の芝居はダンスがメインになっている芝居なので
振付の河岡先生のチェックが、いつもに比べて厳しい。
お陰で、稽古で委縮してしまうメンバーが居たり(笑)
というのも、今日が河岡先生の担当は終了。
それだけに、最後まで手を抜かない稽古でした。

泣いても笑っても、明日の通し稽古で稽古は全て終了です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

自主練習(特訓)で気が付いた事

2024年11月28日 | 劇団ステージドア
今日は石崎先生にお願いして、最後の自主練習。
昼過ぎの15時から夜21時半まで、守山地区会館を借りてしっかりと練習。

前半は相手役の一人のOさんとの二人での練習。
こんなギリギリになって、先生のアドバイスを頂いて
初めて自分の役作りが根本的に違っていることに気が付いた。
今回の役は、人生にやる気を失った老人の男が、
50年ぶりに再会したダンス教師に誘われて、ダンスに参加するようになり
次第に生活が生き生きしたものに変わって行くという話。

僕はやる気のない男の心、というのが良く分からなくて悩んでいた。
先生のアドバイスは
『畜生!なんでこんなことを俺がやっているんだ!』
という元々やる気があった人間が、今の生活に嫌気がさしている状態だとい
う。
実は僕は人生でやりたくないことをやり続けた記憶がない。
理由は単純で「楽しくないから」。
仕事もつまらなければ、さっさと辞めて来たので転職も7回ほどしている。
そんな訳で、物事を嫌々やる事が無かった。

そもそも「嫌々やる」のはポリシーに反する事なので、
「どうせやるなら一生懸命やる」というのが僕の心情だった。
それで一生懸命になれないものは「好きじゃない」「楽しくない」ことだから
仕事も遊びも見切りをつけて、さっさと辞めてしまってきた。

つまり、この芝居に必要な主人公の気持ちが全く理解できていなかった。
でも、
『畜生!なんでこんなことを俺がやっているんだ!』
という状態が全く判らないわけではないので、仕事を辞める頃の
そういう気持ちを思い出したら、セリフの言い方も変わったのです。

先生に僕のそういった人生の話をしたら
「それで通用してきたんだから幸せだねぇ」
なんて言われてしまいましたが、返す言葉がありませんでした(笑)

夕方から、3人いる相手役のもう一人のSちゃんと選手交代で再び練習。
こちらは僕というより、Sちゃんの特訓。
Sちゃんの役はいつも元気で、行動派の女性。
僕はもっと元気に、事あるごとに僕をバンバン叩くような
「女版・がらっぱち」を要求していたんだけれど、遠慮していつも中途半端。
先生から声の出し方を含めて細かく指導されて、かなり要求に近くなった。
OさんもSちゃんも、芝居が変わって凄くテンポや流れが良くなった。
プロの指導者の凄さを見せつけられた感じで圧倒されました。

前回も含めて、石崎先生には多くの時間を割いて頂いた上に
そのたびに、演技が向上した手ごたえを感じさせていただいて
本当に感謝しています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

目眩再び・・・

2024年11月16日 | 劇団ステージドア
今日の稽古もダンスレッスンシーンの振付の練習。
先生役が全く先生らしくなくて、そのたびにやり直しの連続。
お陰で、また目眩が復活しちゃった。

そもそも、ダンスやバレエに限らず、稽古事の先生というのは
動きながら、生徒一人一人に目配りをしながら進めるもの。
ダンスに限って言えば、ワン・ツー・スリー・フォーとか声をかけながら
手拍子などを加えて、生徒の周りを回りながらのイメージがある。
さらに、生徒ごとに『背筋を伸ばして』とか『指先!』とか注意しながら
『そうそう・・・』とか『いいよぉ』などの声をかけて
生徒とコミニュケーションを取りながら進めるもの。

そういった経験が無いとしても、テレビのドラマなどでそういったシーンが有ったり
実際の教室を見学に行ったりして、その様子を見学すれば
そういった先生たちの様子が想像がつくと思うのだけれど・・・・

オマケに声を出してカウントするのも、音楽に合っていない。
普通に音楽を聴けば、『1.2.3.4』は、楽譜の小節の頭で始めるのが当たり前。
そのカウントでさえ『5.6.7.8』で始めるから、音楽に合っていない上に、
その時の手拍子のリズムもずれている。

その様子を見た先生が呆れた顔をして、しまいには
『どうやったら、そういうカウントが出来るの?リズムも合っていないし・・・』
なんて、苦言を言われる始末。
それに関しては、僕もずっとそう思っていたから何も言えませんでした。

僕にとっての問題は、そういった諸々のNGが出るたびに、そのシーンをやり直す事。
今日は数えきれないくらいやり直しがあって、3回目くらいから
目が回って、頭がクラクラして頭痛を引き起こしてしまった。
僕が覚えているだけで7~8回は連続してやったので、ダメージが大きく、
帰宅してからも、そのクラクラする感じがずっと続いているのです。

これを表現すると、後頭部が妙に圧迫されるような、
目を閉じると却って頭がグルグル回っているような、強いて言えば
『車酔いする直前の気持ち悪さ』ですね。
明日も稽古が有るのだけれど、電車やバスを使って稽古場へ行くので
その際、さらに目眩がひどくならないか・・・ちょっと心配です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

雑務が一杯

2024年11月12日 | 劇団ステージドア
劇団の公演まであと1か月を切りました。
芝居の稽古はさることながら、公演をするには多くの雑務が有る。
まずは会場の手配とホールとの打ち合わせ。
今月の4日に、舞台監督と一緒にホールへ出向き、
公演のタイムスケジュールを示して、ホール側の対応を依頼した。
その時に大道具の搬入や、舞台スタッフの車の駐車スペースの確保など、
細かいところを打ち合わせして決める。
これは基本的に、どこの会場でも行う事だし、僕が若い頃に
舞台関係の仕事に携わっていた頃から、何も変わっていない。

その他に音響、照明、大道具、舞台監督、舞台デザインの打ち合わせ。
こちらは、大方メールのやり取りで進めるのだけれど、
タイムリーにやり取りをしないとならないので、ちょっと気を遣う。
座長にこういった事を一切任されているので、僕の判断で話を進める事が出来るのですが
逆に責任重大なので、精神的な負担は多いですね。

今はチラシや公演時に配布するパンフレット、チケットなどは
かつて大手ビール会社のデザイン部門で勤めていた劇団員のEさんが、
全部やってくれるようになったので、その部分は楽になったかな?

稽古会場は僕と室さんが確保しているのだけれど、僕は豊島区担当。
室さんは世田谷区の施設をネットで調べて確保してくれるので楽です。

今は公演の時に、受付でチケットを預かる作業に使用する書類を作成中。
チケットは会場受付に預けて、来場時に受け取る方が多いため、
受付担当者に預ける際に、間違いのないように『チケット受付依頼表』と、
依頼者(劇団員)、御芳名(お客様)、代金受渡しの有無、
受け渡し金額を記入する欄を印刷したチケットを入れる封筒

さらに、記載方法などの説明書き

も作成して、当日の受付担当者が困らないようにする書類を作って居ます。

そういう意味では、芝居は劇団運営の一部と言っていいでしょう。
座長や先生方からは『主役がそんな事するのか?』なんて言われますが
他人に頼む場合はいちいち説明したり、判断を仰がれたりする事が多いので、
自分で出来ることは、独自の判断でどんどんやった方が楽なのです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

特訓後、少し前進

2024年11月10日 | 劇団ステージドア
昨日は祖師ヶ谷大蔵で夕方5時まで、振付の稽古。
ぞの後、6時半から上北沢まで移動して、石崎先生による特訓。
今回の芝居の中心にいる、僕と女性二人の3人だけの台詞の練習。
というより、芝居をする時の心の置き方を説かれた。

そして圧巻は女性二人の芝居を演じて見せる、石崎先生の『石崎劇場』。
僕と絡むシーンも、女性の役を先生がやると全然変わった芝居になる。
石崎先生の指導は、凄く刺激になる。

現在の劇団は、高齢の座長の負担を軽くするため、基本的なところは
振付の河岡先生と、歌唱指導と演出助手を担う石崎先生のお二人によって、
演出と指導をして頂き、座長がそれを確認する形で稽古が進んでいる。

このお二人は、僕から見ると真逆の指導法。
河岡先生は自身がミュージカル俳優であった事もあって、
コミカルで、さらにドラマチックな演出が多い。
先生の言った通り、演技をしないと
『そんなことやれって言ったっけ?』
と言われて、意外と緊張しながら稽古をしてい居る感じ。
でも、プロの世界では演出通りというのは当たり前の事なんですよね。

対して石崎先生は、河岡先生とほぼ同じように指導する。
違うのは、こうやれ・・・と言わず、
『私ならこうするけど、あとは自分で考えてやってみて』
と、最終的には役者である我々にボールを投げて来る。
これは前日同様に、どんな気持ちで芝居を作ろうとしているのか?
を、僕らに考えさせる指導法です。

僕はどちらが良いかは判らない。
でも、お二人の指導は、我々の劇団に両方必要な指導だと思っています。

今日は昨日の特訓が効果あって、いつもより座長が喜んでいました。
特に女性の芝居が良くなって、芝居のテンポも良くなりました。
少しずつ、前に進んでいる感触がありました。
稽古の動画も、室さんが頑張って撮ってくれたので参考になる。
自分の悪い癖や、活舌の悪さは見ていてガッカリ。
でも、座長の指示や芝居を作る意図が確認出来て助かっています。
あとは、セリフをしっかり言えるようにするだけですね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

3連荘の最終日

2024年11月04日 | 劇団ステージドア
今日は、急遽衣装を着けての通し稽古。
芝居の流れや、衣装替えの時間が足りるのか?など
芝居以外の部分をチェックする事も大事です。
久しぶりに長老のTさんも見学に顔を見せて、元気そうな姿を拝見させてもらいました。

僕はたった一回の衣装替えなのだけれど、衣装を全て交換する上に
靴も履き替えるので、数十秒で着替えるのは大変です。


オマケにネクタイの結び方を完全に忘れてしまい悪戦苦闘。
かつてメンズショップで働いていた時期があって、
その時にネクタイの結び方である「プレーンノット」や「ダブルノット」
「ウィンザーノット」「セミウィンザーノット」といった結び方を教わって
一時期は他人のネクタイの結びを教えていたのに・・・・。

ネクタイをどう結ぶかは、ネクタイの素材や形によって決めるのですが、
ネクタイには大剣(ネクタイの太い側)と小剣(ネクタイの細い側)があって
結ぶ際に小剣の位置を何処にするかが、大事になります。
そういった事を全て忘れてしまったので、結んだ後に大剣が長すぎたり
逆に短くなってしまったりと、なかなかうまく行かなかったですね。
それが悔しくて帰宅してから、何度も結ぶ練習をしました。

今日は公演の手伝いをしてくれるモモちゃんが、
芝居をやろうかと考えている友達を連れて、見学に来てくれました。
その友達が入会を考えていたシニアのコーラスサークルの発表会に
稽古場に来る前に行ったらしいのですが、その友達が
『同じシニアの集団なのに、エネルギーが全圧倒的に違う』
と言っていたそうで、そのお陰で劇団の入会は尻込みしてしまったらしいです(笑)
その友達が僕を見るなり『あの人が主役?』と訊いたそうです。
昨日の話では無いですが、その中でも僕からは一番エネルギーを感じたと
話していたそうです。
まぁ、居るのか居ないのか判らない存在であるよりは良いのかも知れませんが
それで悩んでいるなんて、とても話せませんからねぇ(笑)

今日で、公演まで残すところ丁度1か月。
来週から通し稽古で、一気に・・・と言いたいところですが、
まだ主役級でセリフが完全に入っていない人が居るので困っています。
と言っても、それにつられるようにセリフが出てこないことが有るので
他人の事をどうこう言うより、まず自分がしっかりやらないと駄目ですね。




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

3連荘2日目

2024年11月03日 | 劇団ステージドア
今日は池尻にて、芝居の通し稽古。
昨日は早退したため、フィナーレの振付には参加していないので、
皆に教えてもらって、何とか覚えました。

今日は座長が苦笑いしながら
『生命力というか、エネルギーがみなぎってるんだよなぁ・・・』
と、意外な言葉を言われました。
今回の役は『早く死にたい』『死ぬことだけ考えている』といった
生きる気力を失った老人の役。
自分では、笑わずにつまらなそうな『枯れた人間』を演じていたつもりだったけれど
座長の目には、僕が持っているエネルギーが見えてしまうらしい。

と言っても、どうやったらそういうエネルギー出さないようにすればいいのか?
プロの俳優はそういう部分を出さないように演技するのでしょうが、
そういった事が出来ないアマチュアの自分に、ちょっと悩みます。

でも、『出来ない自分を楽しむ』のが僕の「こだわり」であり、生き様。
「ポリシー」「モットー」「信念」「こだわり」などは
類語ではあるが似て非なるものだと思っている。
「ポリシー」は目的を遂行するための 方針、 「モットー」は信条や座右の銘、
「信念」は自分が強く信じていること、「こだわり」は個人的な執着だと思うし、
これらは言葉として、似ているようで別の意味だと思っている。
そういう意味で『出来ない自分を楽しむ』のは「こだわり」なのかなと思う。

座長から言われた言葉は、ある意味で無理難題を突き付けられている気がするけれど
それを最初から『出来ない』というのは、戦わずして負ける気がして嫌ですね。
でも、体から発散しているというエネルギをどうやったら消せるのか?
消すというより、見せなくする演技なんでしょうけれど・・・・
こういうのは、いつも唄を指導して頂いている石崎先生が
常に『心の在り方』を考えさせられながら歌の指導してくれているので
石崎先生のアドバイスを聞く事が一番良いような気がします。

あと1か月で、座長の期待に応えられるのか?
自分自身のチャレンジとして、楽しみです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

まだまだ努力が足りない

2024年10月27日 | 劇団ステージドア
今日は立ち稽古。
石崎先生がいらして、唄の練習から。
僕は歌詞を間違って覚えていて、譜面を手に唄う羽目に。
と言っても、他のメンバーは全て譜面を持ってやっていましたけれど・・・(笑)

先生曰く、『歌詞を覚えていないのは努力が足りない証拠』
そういわれた僕は、全く反論する事が出来ませんでした。

台詞の方は、たまに出てこなくなることが有るけれど
毎晩2~3時間、夜中に独りでセリフを音読している成果があって
台本は次のシーンの確認をする程度で、台本は手から離れています。
そういう意味では、唄に関しても同じようにしないと駄目ですね。
唄は1時間もあれば覚えられるので、いかに努力を怠っていたかが判ります。
という訳で、過去にずっとやっていた歌詞を漢字で書くことをやって
唄のイメージと一緒に、頭に叩き込んでいます。

芝居の方は、座長の迷走が皆を悩ませています(笑)
通し稽古を一気にやりたいという、我々の意向に反して
芝居ではあまり重要でない、言わばどうでもいいガヤのシーンに、
座長が妙にこだわって、そのシーンになると芝居を止めて返すのです。

しかし、ラスト直前のシーンは、河岡先生の振付が本当に素晴らしい。
演じている僕が、鳥肌が立って思わずウルっとなってしまうほど、
河岡先生の役者としての実力と、センスを感じさせる本当に素晴らしい演出です。
演じる僕としては、先生が描いている芝居になっているか?
ちょっと心配ですが、あと一か月で良い芝居になるように
こちらも努力が必要ですね。




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

衣装合わせ

2024年10月26日 | 劇団ステージドア
今日は初めての衣装合わせ。
頑固者で、融通の利かない役の衣装は地味な服装で取り敢えず合格。
ところが、芝居の後半に入るダンスシーンの衣装は、例によって却下。

事前に話し合って決めたものなのに・・・です。
却下されたので、後ろで目立たないように写真に納まりました(笑)
何でもストライブのパンツが、女性の花柄の衣装と喧嘩するとの事。
仕方がなく、僕は赤のシャツを基調に衣装を考えることにした。

衣装については、毎回と言っていいほど僕は変更を余儀なくされる。
初めて舞台に立った船員役の時は、神戸の船員服のメーカーから、
高価な本物の船員服を購入して、舞台に立った。

その後も医者の役の時は医療用の服を購入。

衣装デザイナーの先生をお願いしてからは、あまり問題なかったけれど
海賊の衣装では、ブーツを却下され編み上げのサンダルを購入。

極めつけは、2019年の公演で着たスーツ。
デザイナーの先生の指定が、『茶色時の格子が入ったスーツ』
これも大枚8万円もかけて、購入した。


とまぁ、遊びに掛ける金も色々ですね(笑)

2022年の公演では、空港のセキュリティ役という事もあって、

こんな感じのガンホルダーやピストルを購入したけれど
結局、これも却下され、普通のスーツに『SECURITY』の腕章をつけただけ。

まぁ、僕のセンスが無いのが原因なのかも知れませんが
毎回、却下されるのは日常茶飯事と諦めるようにしています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする