最後の一日は挨拶の一日で終わっちゃった。
朝、出した異動の挨拶に返事が山ほど来た。
関係会社の社長や、取締役からも含めて数え切れないほど。
僕がメールチェックをしていると、すぐ近くの打ち合わせ場所で
なにやら揉めている。耳をダンボにして聞いてみると
「異動の最終日まで皆に連絡しないのは失礼だ」とか
「今まで一番貢献してきた人に対して、礼儀が無い」とか・・・・
自分の事みたいなので、聞くのが嫌だからタバコを吸いに
喫煙所まで行って、時間をつぶして席に戻った。
どうやら、僕の異動について誰にも伝えていなかった事と
誰が見ても当事者が逃げて出張に出たと言うことに対して
僕の同期で年下の同僚が、グループ長に食って掛かって居たそうだ。
そんな事は、もうどうでも良いのだけれど、同僚の気持ちは嬉しかった。
昼休みに、皆に挨拶してくれと言われていたけど、そういう事だから
「22年間、苦しいこともあったけど楽しかった。
もう少し選手で居たいから出てゆきます。皆、頑張ってください」
と、簡単に挨拶を終わらせた。
言いたい事はもっと沢山あったけど、最後の捨て台詞みたいになると格好悪い。
ここは、江戸っ子らしく見栄張らなくちゃ!
それで、本部長にも挨拶に行った。
「我侭を言って、申し訳ありません。」と最初に頭を下げた。
そして「また、次の場所で頑張ります」と言って、本部長と握手して別れた。
その後に、今回の事件の黒幕と思われる「生き字引様」にも挨拶をと、探したが居ない。
何度か席を訪ねたが、いつもは一日中席に居る人が、今日に限って居ない。
挨拶して「ノーサイド」にしようと思っていたけど叶わなかった。
夕方、出向先への挨拶から戻ったらちょうど終業時間。
さっきグループ長に喰って掛かっていた同僚が
「ご苦労様、長い間お世話になりました」と言ってきた。
そして、周りに居た若者も同様に挨拶してくれた。
今週末は、若い人が遅ればせながらの送別会を開いてくれるそうだ。
元々、自分が立ち上げた高電圧チームの5人は・・・というと、一人が新入社員。
残りの4人中、2人は出張。今日居たのは2人だけ。
一人は昨日の日記に出てきたM君。
挨拶しろとは言わないが、自分の感覚だと「お世話様」くらいは言うだろう。
気が付いたら、もう居なかった。
まぁ、そんなものかな?今の若者は・・・・・はっきり言って失望した。
そういうことを期待していた自分の卑しさが恥ずかしく思えた。
ところがもう一人の、18年と一番付き合いが長いMD君が、
「長い間、お世話になりました。有難うございました。」と、
帰り際の僕を待っていたかのように挨拶してくれて言葉をかけてくれた。
うれしかったなぁ・・・・これで、ノーサイド。
昨日も書いた、心ある人とそうでない人。
最後の一日は、どこか空しくあっけない幕引きになった。
朝、出した異動の挨拶に返事が山ほど来た。
関係会社の社長や、取締役からも含めて数え切れないほど。
僕がメールチェックをしていると、すぐ近くの打ち合わせ場所で
なにやら揉めている。耳をダンボにして聞いてみると
「異動の最終日まで皆に連絡しないのは失礼だ」とか
「今まで一番貢献してきた人に対して、礼儀が無い」とか・・・・
自分の事みたいなので、聞くのが嫌だからタバコを吸いに
喫煙所まで行って、時間をつぶして席に戻った。
どうやら、僕の異動について誰にも伝えていなかった事と
誰が見ても当事者が逃げて出張に出たと言うことに対して
僕の同期で年下の同僚が、グループ長に食って掛かって居たそうだ。
そんな事は、もうどうでも良いのだけれど、同僚の気持ちは嬉しかった。
昼休みに、皆に挨拶してくれと言われていたけど、そういう事だから
「22年間、苦しいこともあったけど楽しかった。
もう少し選手で居たいから出てゆきます。皆、頑張ってください」
と、簡単に挨拶を終わらせた。
言いたい事はもっと沢山あったけど、最後の捨て台詞みたいになると格好悪い。
ここは、江戸っ子らしく見栄張らなくちゃ!
それで、本部長にも挨拶に行った。
「我侭を言って、申し訳ありません。」と最初に頭を下げた。
そして「また、次の場所で頑張ります」と言って、本部長と握手して別れた。
その後に、今回の事件の黒幕と思われる「生き字引様」にも挨拶をと、探したが居ない。
何度か席を訪ねたが、いつもは一日中席に居る人が、今日に限って居ない。
挨拶して「ノーサイド」にしようと思っていたけど叶わなかった。
夕方、出向先への挨拶から戻ったらちょうど終業時間。
さっきグループ長に喰って掛かっていた同僚が
「ご苦労様、長い間お世話になりました」と言ってきた。
そして、周りに居た若者も同様に挨拶してくれた。
今週末は、若い人が遅ればせながらの送別会を開いてくれるそうだ。
元々、自分が立ち上げた高電圧チームの5人は・・・というと、一人が新入社員。
残りの4人中、2人は出張。今日居たのは2人だけ。
一人は昨日の日記に出てきたM君。
挨拶しろとは言わないが、自分の感覚だと「お世話様」くらいは言うだろう。
気が付いたら、もう居なかった。
まぁ、そんなものかな?今の若者は・・・・・はっきり言って失望した。
そういうことを期待していた自分の卑しさが恥ずかしく思えた。
ところがもう一人の、18年と一番付き合いが長いMD君が、
「長い間、お世話になりました。有難うございました。」と、
帰り際の僕を待っていたかのように挨拶してくれて言葉をかけてくれた。
うれしかったなぁ・・・・これで、ノーサイド。
昨日も書いた、心ある人とそうでない人。
最後の一日は、どこか空しくあっけない幕引きになった。