昨日に続いて今日も稽古。
練習試合が入っていたのだけれど、僕は稽古を優先して欠場。
最初から参加した稽古は今日もいろいろな意味で楽しかった。
今日は座長が凄く厳しく指導した。
もう劇団歴が15年になる二人。
自分の台詞を覚える事ばかりに気を遣って、芝居全体の流れを読んでいない。
その上、姉妹の役なのに動きや仕草が、いつも同じ。
座長が『そんな芝居なら2人も要らないんだよ』と声を荒げる。
それは稽古を見ていて僕が感じていた事だったから、思わず笑っちゃった。
その上座長が、『脳味噌を使っていないネズミ』と二人に向かって言う。
立ち稽古の最中に、稽古を止めてまた『ネズミたち!』
なんて言うものだから、僕は不謹慎にもまた笑ってしまった。
さすがに、後で座長に叱られましたが・・・・
当たり前ですね。
それじゃぁ、自分はどれだけ出来ているの?って訊かれたら大して変わらない。
でも、僕が笑ってしまったのは『また、怒鳴りそうだなぁ…』って思った、
ドンピシャのタイミングで座長の罵声が発せられたからなのです。
どんな理由があっても、笑ってはいけない場面でした。(反省)
それでも今日は、この10年でずいぶん成長したなって感じたこともありました。
加入して3年目の女性や、今年入った人の動きを見ていると何故か小走りに動く。
よく観察していると、セリフを言う場所まで移動しているんですね。
ほんの1秒くらいの時間なのだけれど、その移動時間が妙な間になる。
台詞が小気味よく、やり取りされないのですよ。
そう言えば、僕が2年目の時にセリフのタイミングが上手く掴めなくて悩んでいた。
その時の相手役だったアカリちゃんが、振り付け助手をやっていた事もあって
本番直前まで、僕と絡むシーンの稽古が出来なかった。
そんな悩みを、察してくれたアカリちゃんが、本番の1週間前に
皆より1時間早く稽古場へ行って、二人で稽古しようと言ってくれた。
その時にアドバイスしてくれたのが『動きながらセリフを言う』こと。
それでセリフのやり取りが途切れなくなり、テンポも良くなった。
その時の事思い出して、その女性たちに
『慌てて動かず、セリフを言いながら移動すればいい』
と、アカリちゃんに言われたのと、同じことを言ったのです。
それで彼女たちは、前に比べてセリフのテンポが良くなった。
テンポが良くなったと同時に、慌てていないから早口にならず、
台詞も聞き取りやすくなっていた。
まだまだ十分じゃないですけどね・・・・
芝居って、普段の生活でやっていることを演技する。
芝居だからこそ、芝居懸からないように演技するのが大事ですね。
その為には、普段から自分を含めた『人の仕草』を意識してみるのが大事です。
じろじろ見ると、変なおじさんだと思われそうですけどね…(笑)