今日は夕方に入社して1か月の営業の人間が返ってきて、
ブツブツ言いながら何やら書類を作っていた。
話を聞くと、自分が営業するための資料を作っているらしい。
本人いわく、『上司に言われたからやってる』という。
それを聞いて、年寄りの僕がちょっと意地悪な質問をしてみた。
僕 :『何のために資料を作ってるの?』
営業:『上司に自分がやる営業用の資料を作れって言われたんです』
僕 :『いや、何の目的で作ってるの?』
営業:『上司に見せるためです・・・・』
僕 :『いや、違うでしょ?』
営業:『・・・・』
僕 :『自分が営業して売るための資料じゃないの?』
営業:『そうですけど・・・・』
僕 :『上司に言われたからやるんじゃなく、自分のためなんじゃないの?』
営業:『そう言われればそうですけど・・・・』
僕 :『上司は、君がどんなことを考えて仕事をしようとしているのか?を知りたいんじゃないの?』
営業:『・・・・・』
僕 :『上司が喜ぶ資料作って、物が売れたら簡単だよね?』
営業:『・・・・・』
と言う感じで、途中から爺さんの小言みたいに感じたのでしょうか?
殆ど言葉を発しなくなった。
僕は完璧な人間じゃないし、むしろ欠点の方が多い人間です。
でも、前の仕事から一つだけ拘ってきたことがあります。
それは『自分がやる事、やりたいことをハッキリさせる事』でした。
10個ある自分の思いが、全て叶う訳がない。
ある人は一つでも否定されると、ふて腐れたりするでしょう。
僕はある時から、10のうち一つでも自分の思いが通ればいいと思うようになった。
その為には、自分なりのこだわりが必要だなって・・・・・
『誰々に言われたから・・・・』なんて言葉は使ったことが無い。
たとえ他人に言われた事をするにしても、
『自分はこうして、あなたの要求に応える』といつも言い続けてきました。
僕を知っている人間は、それに関して否定しないでしょう。
それくらい、自信があります。
何故かって?
他人のせいにしている間は、何事も楽しめないからです。
音楽や芝居、サッカーも言われた通りにやっていたら面白くない。
失敗したら自分の能力不足だと、納得できるからです。
だから、今日のようなやり取りがあると
『何も考えてないんだ・・・・』
って、単純に思ってしまうのですよ。