最近は定置網で連日ネンブツダイがたくさん獲れている。だが、養殖魚用の餌にしかならず利用価値が無い。ところが都合良くしものせき水族館からネンブツダイの注文が入る。本日活魚車で受け取りに来ることになっている。これだけ連日獲れていれば当日獲れたものを活かせばよいのだが、漁模様というものは一日でガラっと変わることがある。遠い所からわざわざ来てもらうので、当日獲れなかったでは済まされない。普段だと生簀に活かしておくのだが生簀の鋼管台が壊れていて使えない。という事で前日にある程度本船に活かしておいた。ところが今朝本船に来ると全滅に近い状況であり当日勝負となってしまい焦る。でも網を起こすとネンブツダイは大漁であり注文数を活かして帰港する。だが、今日はブリも大漁で水揚げ中に、ブリの血が混ざった海水がネンブツダイを泳がせている活け間にも入り込んでしまう。その為、水が汚れ魚の状態も悪化したのではないかと思う。ネンブツダイの数は揃ったものの、その後の扱いを誤り水族館へは悪いことをしてしまう。この教訓を今後に生かさねばならない。
最近は定置網で連日ネンブツダイがたくさん獲れている。だが、養殖魚用の餌にしかならず利用価値が無い。ところが都合良くしものせき水族館からネンブツダイの注文が入る。本日活魚車で受け取りに来ることになっている。これだけ連日獲れていれば当日獲れたものを活かせばよいのだが、漁模様というものは一日でガラっと変わることがある。遠い所からわざわざ来てもらうので、当日獲れなかったでは済まされない。普段だと生簀に活かしておくのだが生簀の鋼管台が壊れていて使えない。という事で前日にある程度本船に活かしておいた。ところが今朝本船に来ると全滅に近い状況であり当日勝負となってしまい焦る。でも網を起こすとネンブツダイは大漁であり注文数を活かして帰港する。だが、今日はブリも大漁で水揚げ中に、ブリの血が混ざった海水がネンブツダイを泳がせている活け間にも入り込んでしまう。その為、水が汚れ魚の状態も悪化したのではないかと思う。ネンブツダイの数は揃ったものの、その後の扱いを誤り水族館へは悪いことをしてしまう。この教訓を今後に生かさねばならない。
下関と言えばフグ、フグと言えば下関という程下関はフグで有名である。その下関にある水族館「海響館」もフグ類に力を入れている水族館である。その海響館からフグ類の採捕依頼が来ていた。その頼まれていたうちの1種サザナミフグが数日前に獲れ、連絡をしていた。そして今日、遠いところをわざわざ車で引き取りに来てくれる。わざわざ来てくれるのでそれまでの間にモヨウフグ、ネズミフグセンニンフグなども獲れたので活かして置いていた。活かして置いたフグ類を全て引き取ってくれる。だが、肝心の一番欲しがっている種はいまだに獲れず、今後も探して確保する予定。
以前から福岡マリンワールド海の中道からマダラトビエイの注文を受けていた。いつもは小さな個体でと注文を受けるのだが、それが昨日条件付きに変更。その条件が運べるサイズでなるべく大きな個体。さらに雌個体。と、そこまで細かい注文は初めてである。これだけ条件の揃った個体が獲れるものだろうかと思っていた矢先の今日、網を起こしていくとマダラトビエイの姿が見える。雌の確認に時間が掛るものの、条件通りの個体である事が分かり確保する。水族館用の畜養生簀に入れる。
今日は定置網でイシガキフグが1個体獲れる。イシガキフグは以前から水族館用に注文を受けていた魚であったので、生きた状態で確保する。ただ、全長で50センチ以上はありそうで、持ち上げればかなり重い。今回は地元かごしま水族館ではないのでビニール袋の酸素パックでの搬出になる。送ることになるので重量はなるべく抑えたいところである。さらにもう一つ問題点が。腹腔内にエアーが入っていて、水面に背を出して浮いた状態で泳いでいる。普通の魚であれば浮き袋を目指して針を刺し、エアーを抜くことができるのだが、フグ類はそうもいかない。体表の皮は硬い訳ではないが針が刺さり辛い。また浮き袋まで貫通させる事が困難である。標本写真の撮影時も困難で撮影用の水槽に入れても浮いてしまうので、いたるところから針を刺し、やっとの思いでエアーを抜いている。それが生かさなければならないとなるとそんな事はできない。とりあえずこの個体をキープし、イケス網に入れ様子を見ながら、さらに小さな個体が獲れるのを待つことに。
お盆の連休も今日が最終日。鹿児島へ帰る準備をして実家を後にし、神奈川県大磯までおじさんの初盆に行く。その後、羽田空港まで向かうが出発まで時間がまだ2時間程あり、途中の品川駅近くにあるエプソン品川アクアスタジアムへ行くことになる。ここの水族館へ行くのは初めてで、ノコギリエイがいるという情報しか知らず、場所すら定かではない。品川駅を降りて案内板をたどり到着。中に入ると屋内にも関わらずメリーゴーランドがあり驚く。どうやら水族館だけでなく複合的なアミューズメント施設のようである。二階が水族館になっておりエスカレーターで上がる。入るとすぐにトンネル式の大型水槽があり、そこですぐに目的のノコギリエイに出会う。2種いるようだが1種はトンネルの上に横たわっていて腹面しか見る事が出来ず、その違いがわからなかった。その他はアシカのショーやイルカのプールもあったが人が多く見る事が出来ない。魚もあまり目玉になる魚は居らず、また水槽の数も少なく、1時間も掛らずに見終わってしまい何だか未消化気味。でも隣接するいろいろな施設があるから水族館だけに時間を費やす事なく、ここの水族館の役目としてはそれで良いのかもしれない。水族館を観覧後、他の施設には目もくれず空港へ行くが、早く着きすぎてしまったうえ鹿児島が悪天候で飛行機も1時間以上遅れ、羽田空港で3時間近く過ごすことになる。
あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願い致します。
さて、私はこの正月は家族で帰省中(東京)。今日は家族でしながわ水族館へ行く。水族館はもう2日からの営業であった。だが、私も水族館の飼育アルバイトをしていた時は正月も通常と変わらない仕事をしていた。水族館を休館にしたところで生き物を飼育している以上、飼育スタッフは休めないのである。水族館へ入るとそれほど混んでいない。じっくりと魚が見れると思いきやイルカのショーが終わるや否や展示水槽へ人の波がドォーッと押し寄せる。ここの水族館の売りのトンネル水槽もゆっくりと見ることができない。理想としてはここで家族写真を撮ろうと思っていたのだが・・・。結局大きなエイがいたくらいしか記憶に残っていない。そのまま波に飲み込まれながら出口へ向かう。最後の最後でうちの子より大きなシロワニが泳いでいて、子ども達は喜んでいた。私としてはヒカリイシモチが一番印象に残っているのだが・・・(採集したい)。
今日は水揚げ後、かごしま水族館のジンベエザメ「三代目ユウユウ」のお別れセレモニーが行なわれた。水族館よりここの生簀に移され、約10日間の野生復帰のトレーニングが行なわれ今日を迎えた。鹿児島市長をはじめ、鹿児島市と地元笠沙の小学生が参加し、さらに県内の報道関係が全て揃う。ユウユウは既に容器(ジンベエ丸)に入り、子ども達よりお別れの言葉が贈られる。そしていよいよお別れの時が来る。ジンベエ丸にたくさんのテープが取り付けられ、子ども達がそのテープを片手に大きく手を振り見送る。その場で放流ではなくジンベエ丸を船で野間池沖2キロまで運び、衛星発信機を取り付け放流となる。三代目ユウユウは大海原へと旅立った。
今日は前回鹿大の講演会に出席できなかったうえ、海が濁っていて延期となった、かごしま水族館のジンベエザメ「ユウユウ」のテレビ取材陣を再び船外機で生簀に連れて行く。明日がユウユウのお別れセレモニーの予定なので、今日が野生復帰最後のトレーニングとなる。生簀に行くとこの前程ではないが濁りがある。水中での給餌は出来なかったようであるが、水面での給餌には姿を見せ摂餌する。ユウユウも濁りがあると水中での餌が見えていないようである。水中での摂餌の撮影は出来なかったが、水面での摂餌の撮影をすることができた。私も船の上にいるので、今回は水面に上げって来てくれたので姿も見れ、写真も撮ることができた。明日はいよいよお別れセレモニーがあり、野生復帰となる。
今日はかごしま水族館より黒潮大水槽で飼育展示されていたジンベエザメ(3代目ユウユウ)が笠沙に運ばれてきた。かごしま水族館では水槽内で親になるまで飼育できないと判断し、ジンベエザメの全長が5.5メートルを越えないうちに海に帰す方式を取っている。しかも水温の関係もあり、夏に帰さなければならない。水族館で飼育されていた魚を再び自然の海に戻すという事は他では無いのではなかろうか。今回は3代目のジンベエザメであるが1・2代目のジンベエザメも海に放されている。鰭に発信機を取り付け放流され、謎だらけの生態の解明のため、回遊ルートを調査している。また、運ばれてきたジンベエザメはそのまま海に放される訳ではなく、笠沙に設置されている蓄養生簀に移され、野生復帰のトレーニングが行なわれる。今日はうちの定置網の本船でジンベエザメの入った容器(ジンベエ丸)を生簀まで運ぶ。トレーニングの内容は主に水族館で与えられていたオキアミ中心の餌をシラスや小型プランクトンなど自然下で摂餌される餌に切り替えるのである。慣れてくると生簀内に侵入してきたキビナゴを追いかけるまでになるそうだ。この3代目ユウユウは今月末、海に帰される予定である。そして4代目ユウユウに就任したのは2年前にここ笠沙の定置網で捕獲された、当時全長が136センチであったジンベエザメ(ユウ太)である。大水槽にネットで仕切られ飼育展示されてきた。今までのジンベエザメは1年半~3年で交替であったが、今度はまだ小さい個体なので長い期間お客さんに親しまれる事になるであろう。ということは、しばらくはジンベエザメの注文が無いのかぁ~~。
連休2日目、今日は家族で大分のうみたまごに行く。昨日のマリンワールドに続き、水族館をハシゴする。うみたまごはリニューアル後、今回で2回目の訪問となる。この水族館には魚ボラの先生の知合いのスタッフの方がおり、先生が前日に連絡を取って下さっていた。そのつもりはなかったのだが、我が家族を裏口から入れて頂き,さらに忙しい連休に付きっきりでバックヤードを丁寧に案内して下さった。水族館のバックヤードは自分の仕事場であったので、その頃の思い出が甦る。子ども達は初めての体験でとても興奮。また、まだ展示していない飼育中の珍しいサメも見せてもらった。さらに自分でも知らなかったがリニューアル時に笠沙からサメを搬入したそうで、その個体が今でも大水槽で泳いでいた。初対面の方でしたが大変にお世話になってしまい、申し訳なく思う。その後は表側を家族で楽しむ。うみたまごにはキッズコーナーがあり、前回訪問した時も我が子ども達に好評であった。水族館内に滑り台があるのはここだけではないか?さらに海獣ショーも大人気。また、マリーンパレス時代から行なわれている魚の習性をうまく利用しての魚のショーは世界的にも発祥の地ではないか。だが何度も訪問しているが時間が合わなくいまだに見たことが無い。ここでも前日のマリンワールドと同じく、スタッフが水槽に潜り、魚の餌付けや水中カメラを使って解説している。形は違うがマリンガールの餌付けショーもマリーンパレス時代からの伝統であるが、やはりここのスタッフも大変そうである。とにかく今回は大変にお世話になってしまった。このお世話になった方から先生が魚の標本を借りて今、論文を作成中である。また会う機会があると思うのでこの御恩をお返しできればと思う。
今日から仕事がゴールデンウィークに突入し、3連休。ということで家族で福岡のマリンワールド海の中道へ行く。着くと水族館に百メートル以上の行列ができている。入場チケット購入の為の行列であった。幸い我が家族は事前に前売りチケットを購入していたので、行列している人達を尻目に並ぶ事無く気持ち良く入場。事前にHPで情報を収集していたので助かった。あの行列に並んでいれば入場に何時間掛かるのだろうか?。マリンワールドはここ笠沙からサメ類をはじめ各魚種搬出していて大変にお世話になっている水族館である。特にサメ類の飼育展示に力を入れており、大水槽に泳ぐシロワニは大きく、見た目にも迫力があり人気を集めている。また、博多湾に打ち揚がった世界的にも珍しいメガマウスの液漬標本も展示されている。館内を見学すると各水槽で笠沙産の魚達が泳いでいてうれしくなり、見つける度に家族に笠沙産だと説明する。だが見ているお客さん達に笠沙産という感覚はまったく無い。大水槽では飼育スタッフが水槽に潜り、お客さんの質問に水中カメラを使い答えていた。飼育スタッフも大変である。自分が水族館で飼育のアルバイトしていた時は表に出ることも無く、そういう意味では気楽であった。だが、お客さんと飼育スタッフとのコミュニケーションも大切であると感じる。今後もマリンワールドと笠沙町漁協との良い関係を維持していきたいと願う。
今日はかごしま水族館の年間パスポートの期限最終日。ということで最後にもう一度水族館に行く。かごしま水族館の目玉はやはりジンベエザメ。このジンベエザメは3代目であるが、市内の坊津町の定置網で捕獲されたものである。また、もう1個体展示されている赤ちゃんジンベエザメ(もう大きくなりました)は笠沙町内の定置網で捕獲されたものである。3代目も大きくなりそろそろ交替時期が近づいているのか、先日水族館から新たな飼育展示個体の注文が来た。うちの定置網でもジンベエザメが獲れることがあるが、いつも水族館の注文を受けていない時でタイミングが悪い。うちの定置網で捕獲されたジンベエザメが水族館で泳いでくれれば自慢できるのだが・・・。