今日は定置網で久しぶりに大きなクエが獲れる。クエはここ九州地方ではアラと呼ばれ、うちの漁協でもアラと呼ばれていた。ところが最近ではアラではなく「本アラ」と呼ばれている。これは本当のアラという意味である。何故このように呼ばれるようになったかというと、最近漁獲される大型のハタ類はクエではなくチャイロマルハタかヤイトハタである。特にチャイロマルハタは急激に漁獲量が増えている。その為、このチャイロマルハタとヤイトハタの事を胡麻模様のあるアラという事で「ごまアラ」と呼ぶ。それに対して本来の本当のアラという事で「本アラ」と呼ぶようになる。昔ながらの本アラのクエは、ごまアラ2種に比べると値段が高値である。ところが今回期待した値段ではなくごまアラと同じような値段で落札されてしまう。だが、よくよく考えると最近はごまアラの値段が上がってきている。これはごまアラの品質の良さが認知されてきている証である。という事はごまアラの値段が本アラの値段に近づいて来たという事である。でも、自分としてはやはりこの本アラのクエは王者であり、ごまアラ2種と同じように扱ってもらいたくはない。
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