今日はまた一人寂しい通常通りの夜間採集である。寂しさも面白い魚が見つかれば興奮し楽しくなるのであるが、今回はそのような雰囲気ではない。魚の姿も少なくタモ網で掬ってもいつものメンバーである。そんな中、また透明なニザダイ科の幼魚が捕れる。現場が暗くわかり難いが、いつも捕れるクロハギ属の幼魚とは違い、吻が尖っている感じである。ひょっとしてテングハギ属の幼魚ではないかと思い、少し楽しい気分で帰る。撮影しその画像から検索すると、背鰭棘を数えただけで直ぐに判明。テングハギ属でもなく、クロハギ属でもなく、普通にニザダイの幼魚となる。テングハギ属の幼魚だったら同定も困難だろうといらない心配であった。だが、ニザダイのこのステージの写真は撮影していなかったので良しとする。後で現場でストロボを使って撮影した写真を見るとニザダイ幼魚そのものである。
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