お魚三昧生活

鹿児島の定置網で獲れる魚や市場の魚、鹿児島大学総合研究博物館魚類ボランティア(魚ボラ)の事などを紹介します!

タカエビ漁同行

2017年07月26日 | 採集
 昨年、地元のタカエビ漁で得られた深海魚を標本用に頂いて標本登録を行った。その後、私も直接船に乗せてもらい深海魚採集を頼んでいたが、毎週日曜日は忙しく禁漁日となってしまう。そして今期の解禁を迎えたもののやはり今年も忙しい。だが、うちの網元の都合で急遽平日の今日の仕事が休みとなり、直ぐに連絡してタカエビ漁に同行させてもらえるようになる。午前2時半出港し、漁場まで2時間掛かる。漁場に到着すると辺りが少し明るくなり、網を入れタカエビ漁が始まる。海底まで400メートルあり、そこを1時間網を曳き、エビを獲る。網が揚りエビと一緒に魚も混ざって来る。漁獲物を取り込むと直ぐにまた網を入れ、2回目の漁が始まる。網を曳く1時間の間に獲れたエビの選別作業を行う。その時に混獲された魚は殆ど捨てられてしまうので、それを頂き持ち込んだクーラーに確保する。これを計4回行い本日の漁は終了。帰港すると14時過ぎで約12時間の漁であった。今回は一生出会う事は無いと思っていたシギウナギをはじめ、標本サイズのエドアブラザメやシャチブリ、そのほかその場で魚種名のわからないものなど多数確保することが出来た。だが、たくさんの魚種が獲れたものの、まだまだそんなものではない。1年通して同行できれば1冊図鑑が出来てしまう程の魚種が獲れるだろうと思われる。今回このような機会を頂いた漁船の方々に感謝申し上げます。






シギウナギ



シャチブリ




標本サイズのエドアブラザメ



大きなハダカイワシの仲間



ノコバホウネンエソ



ボウズカジカ



ナカムラギンメ



トウヨウカマス



定番のミドリフサアンコウ



コワヌケフウリュウウオ


コメント
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