お魚三昧生活

鹿児島の定置網で獲れる魚や市場の魚、鹿児島大学総合研究博物館魚類ボランティア(魚ボラ)の事などを紹介します!

モノノケトンガリサカタザメをお届け

2023年12月13日 | 魚ボラ
 今日の定置網漁で確保したモノノケトンガリサカタザメ。いつもの魚ボラの標本ではなく以前に頼まれていた水産学部の先生に届ける予定である。水産学部からは標本としてではなく魚食として頼まれている。水産学部の先生は今までに多くの魚種を食べて来ており、この個体も追加種となる。だがこの個体、前回魚ボラに標本登録した個体よりも更に体表に小斑点が散在しており珍しく、更に今日はアザハタを持ち込む予定でもあるので魚ボラ用に標本登録した方が良いのか悩む。だが、サイズが大きい過ぎるかもしれないが以前から頼まれていたうえ、これを逃すと次回は何年も先になる可能性もある。更にもう1種オニヒラアジの幼魚も頼まれており、それも丁度確保することが出来ており水産学部に運ぶことにして、先生に連絡する。漁協へ行き確保したモノノケトンガリサカタザメを車に何とか積み込み大学水産学部へ走る。鹿児島市内に入ると帰宅ラッシュに巻き込まれ、到着予定時間を大幅に上回ってしまう。先生に届けるも遅くなってしまい学生が少なく手伝う事に。色々な角度から撮影してから食べる用に身を取る為に捌く。捌くというよりも大きいので解体である。この個体は雌個体だったので前回の様に胎仔を抱えていないか気になっていたが、この個体からは卵の様なものが出て来ただけであった。この後、水産学部キャンパスを出ていつもの魚ボラのキャンパスへ走る。魚ボラの日であったが到着が遅くなってしまい既に終了していたものの、アザハタを標本登録してもらう。遠く福岡から来て頂いている魚ボラのメンバーを駅まで送り帰路につく。今回のモノノケトンガリサカタザメは普通の個体とは特徴が違ううえ大き過ぎたので水産学部の先生にはやっぱり普通の個体の方が良かったのではとちょっと後悔。今後手頃なサイズが獲れればまた確保しようと思う。
モノノケトンガリサカタザメ

車に詰め込めたがギリギリ

鹿大水産学部





あちこちから撮影




いつもの魚ボラが行われている鹿大郡元キャンパスへ

アザハタ

アザハタを標本登録

鹿児島中央駅
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大きな黒斑のないモノノケトンガリサカタザメ再び

2023年12月13日 | 定置網
 先日確保したアザハタが冷蔵保存限界であり、今日は丁度魚ボラの日でもあるので大学へ行く予定。ほかに何か見つからないかと今日の定置網漁で面白い魚を探す。すると突然大きなモノノケトンガリサカタザメが揚って来る。普段だとこの大きなサイズなら網を絞る時点で網の中にいるのはわかるのだが、今回は大ダモで掬って揚がって来るまで全く気付かず。突然の事で非常に驚く。見ると普通の個体ではなく、以前にも獲れた胸鰭中央に大きな黒斑がなく、胸鰭を中心に体全体に小斑点が散在している個体(ブログ2022 8.29)である。しかも今回の個体はその小斑点がまだら模様の様に非常に多い。今年の初めには体表に模様のないナルトビエイでもこのような小斑点が散在している個体(ブログ2023 1.17)が獲れている。同じ板鰓類という事で何か繋がりがあるのだろうか。モノノケトンガリサカタザメは大学の水産学部の先生から頼まれており、サイズは大きいものの運べるサイズなので一応確保する。
モノノケトンガリサカタザメ

胸鰭中央に黒斑はなく、体表に小斑点が散在




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