今日は定置網漁を終え、市場でオキヒイラギの選別作業をしていると、違和感のある個体が目に付く。手に取りよく見ると普通のオキヒイラギよりも顎が若干太くて大きいように見える。コバンヒイラギだろうかと思い、コバンヒイラギの特徴である犬歯状の歯があるか口の中に指を入れ確認する。だが、指を入れても歯には触れないのでコバンヒイラギではない。となると思い当たるのはキビレヒイラギである。キビレヒイラギは今までに1個体だけ魚ボラの標本用に確保しているのだが、自分ではその記憶が定かではない。恐らくオキヒイラギとしては違和感があり標本用に確保したのだろうと思っていて、今回も同じような状況であった為ピンと来た。今日は魚ボラの日であり学生の送別会もあるので丁度大学へ行く予定である。標本を確保し大学へ向かう。同定してもらうとやはりキビレヒイラギであった。これで自分でもキビレヒイラギを認識することができた。その後、魚ボラの送別会が行われ、今年は3名の学生が卒業となってしまう。主力3名の卒業はとても痛いところではあるが、今まで大変にお世話になった学生達なので、今後の活躍に期待したい。
キビレヒイラギ
上がキビレヒイラギ 下がオキヒイラギ
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