串カツ子の旅日記

美しい国、日本。まだまだ見たい所がいっぱい。
温泉、宿屋、食べ物、紅葉、桜、街並み・・・興味の対象は尽きません。

新緑まぶしい比叡山

2010年05月09日 | 京都

何度も行ってる比叡山延暦寺ですが、車で来るのは、初めて。

湖西の近江今津にほったらかしの別荘地があり、1年に一度ぐらいは
近辺の開発具合を見に行こうと・・・。

そして、どうせなら、比叡山の桜が満開の時に、片道は比叡山経由で・・・という
おまけ付きで。

根本中堂がある「東搭」へ着いたのは、8:00過ぎ。
参拝入り口はまだ無人。

でも、戸は開いていて勝手に入れるようです。

そのたたずまいが大好きな「根本中堂」前に一人の参拝者も居ない。

関係者が、掃除しているだけ。

連れに見せたかった「根本中堂」は、まだ、門を閉ざしています。

諦めて、西搭の方へ行く事に。

しゃくなげが満開です。

「西搭」の「にない堂」前の苔が美しい。

 

お地蔵さんもファッションショー。

静かです。
聞こえるのは、鳥のさえずりとジェット戦闘機の爆音。

奈良の航空自衛隊から飛び立つ練習機でしょうか?
古都の上空でよく見かけます。

時刻は8:30。
静寂を破り「只今から朝礼を行ないます」と、マイクから男性の太い声。
しばらくするとお経が流れ始める。
なかなかいいもんだ。

「根本中堂」も拝観できる時間になったので、「東搭」へと引き返します。

修学旅行に訪れているのは、千葉県富津からの中学生。
写真右下で記念撮影。

国宝の「根本中堂」内部は、写真撮影厳禁。

広い堂内、諸国の大名によって寄進された、漆塗りの太い丸柱が76本。
格天井には200枚程の草花が極彩色で描かれ「百花の図」とよばれている。

本尊前には1200年間守り継がれた「不滅の法灯」が輝く。
その本尊を安置している内陣は、参詣者がいる中陣より3mも低く、
床には小豆島産の石がびっしり敷かれている。
冬、この石敷きの内陣での読経は、さぞ寒かろう。

「根本中堂」は、信長の焼き討ち後、徳川三代将軍家光の命によって、
8年をかけ再建されたもので、築370年ほど経っている。

薄暗い中陣に座り、線香の香りに包まれ、時折流れる読経に耳をかたむけていると、無神論者の私でもなんだか有り難い、幸せな気分になる。
このお堂、大好きです。

なんだか、写真だけ見ていると秋の風景ですが、赤いカエデが緑に映えます。