串カツ子の旅日記

美しい国、日本。まだまだ見たい所がいっぱい。
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雪の彦根城-博物館

2011年02月02日 | 旅-関西

天守閣へ行く前に「彦根城博物館」へ。

井伊家に伝わる美術工芸品が4万5千点も保管されているとか・・・。

 

いろんな鳥の羽根で作られている。

井伊家では、藩主以下家臣にいたるまで甲冑や旗指物を
朱色で統一していて、これを井伊の赤備(あかぞなえ)

具足とは、このすね当てをさすのかと思っていたが、全体をさして具足という。

初めて知った。
そして、数える単位は、「領」。

誰かこの具足を身に付けたのだろうか?
これをつけて戦ったとは思えない美しさと、細工の細かさに驚く。

平和な時代には、実用性より装飾性が加わり、重さも軽量化された
というが、それでも13キロ以上あるとか。

桃山時代に作られた旗印で大きい。

朱の練絹に金箔の井桁の紋。

これは、大阪夏の陣で使われたという。

肥前国忠吉という銘がある脇差で1628年の製作。

能面は多種飾られていた。

これは、江戸時代に作られた「山田女」という愛称を持つ若い女性の面。

童子の面だが、子供という意味ではなく、神性を持つ美少年。

能装束も多く展示されていた。

 野外の能舞台がある。

1800年に建てられ、その後、あちらこちらと変遷を重ね、昭和62年、博物館の
建設を機に、元のこの場所に戻ってきたらしい。

立派な観覧席もあり、年に数回、能・狂言が開催される。

 ちょっと休憩で、お抹茶をいただく。

 

 

 ほとんど人が居ない、静かな所で、能舞台を眺めながら一服。

嬉しい事に、展示物の詳しい説明書が、コピーされ持って帰れるように置いてある。

そして、館内はフラッシュと三脚を使わなかったら、自由に撮影できる。

展示物はいずれも豪華なもので楽しめたが、好きな焼き物は少ない。

↑は、江戸時代中期に焼かれた伊万里焼きの蓋物。

湖東焼きの赤絵徳利。

湖東焼き・・・初めて聞く焼き物。

こちらも湖東焼きの花生で瑠璃釉の色が素晴らしい。

彦根城下で始まった湖東焼きは、その後藩窯となり、井伊直弼の時代に
全盛を迎えるが、桜田門外の変で直弼が亡くなった後衰退し、
明治28年に窯を閉じた幻の焼き物・・・と、いう。

展示品は、どれも素晴らしい工芸品ぞろいだった。

ほんとは、写真など撮るのに熱中せず、じっくりながめていたかったが、
撮っても良いという理解あるお言葉に感謝して・・・。