盆梅展が開かれている「慶雲閣」の向かいにある「長浜鉄道スクエア」に行く。
以前、外から見て蒸気機関車が展示してあるのは知っていたが、中に入るのは初めて。
D51形793号の蒸気機関車とED70形交流電気機関車が並んでいる。
どちらもよく手入れされ、D51は黒光りしている。
蒸気機関車の運転席に入ってみた。
右、石炭車で左側に釜がある。
運転席からの視覚が狭いのに驚いた。
まん前と横しか見えない。
近くで見ると車輪は大きい。
こんなのに轢かれたら・・・。
思わず下山事件が頭に浮かぶ。
館内には明治15年に竣工した、現存最古の長浜駅舎が保存されている。
この建物自体、駅舎だったのだろう。
「東海道線がまだ全通してない明治15年、長浜~敦賀間に陸蒸気が走った」と
パンフに書かれている。
そして、長浜は、「日本海と太平洋を結ぶ」という明治政府が国運をかけた
鉄道の町だったそうです。
知らなかった・・・。
北陸線との分岐である米原よりも賑わっていたなんて。
伊吹山が民家の屋根越しにそびえている。
山の様子で季節を知る・・・。
都会っ子の私には分からないが、長浜の人は、そうやって暮らしてきたのだろう。
マンホールの蓋には太閤秀吉の馬印千成瓢箪が。
長浜城は太閤秀吉が最初に持った城で、町は秀吉によって開かれていたんだ。
厨子2階の虫籠窓や出格子など、昔ながらの家屋を残しているが、町並み全体を
保存しようとしているのではないのか?こういう家と新しい家が並ぶ。
年季の入った倉庫。
あせびの盆栽展が開催されている「大通寺」にやって来た。
驚いたのは、この山門の立派さ。
33年の歳月をかけ1841年に落成したもので総けやき造り。
門なのに格天井。
梁と梁の間に龍の彫り物。
龍のヒゲまである緻密な彫り物に驚く。
柱もこのとおり。
本堂の内部も素晴らしい。
現在、真宗大谷派の別格寺院として7000坪の境内があり、
名実共にこの地方における信仰と伝道の要になっているという。
残念ながら、馬酔木はまだ固い蕾の状態。