野中温泉の風呂は23:00までと朝は5:00頃から。
一晩中入れる訳ではない。
朝の8:00~9:00までは清掃で入れない。
う~ん、8:00から入れないというのはちょっと早過ぎる。
風呂は建物の一番奥。
浴室に近づくと目が痛いぐらいの硫黄臭。
ガランとした殺風景な脱衣所だが、清掃は行き届いている。
やや不釣り合いなドレッサーの横が浴室への入り口。
うわぉ~。
初めてではないが、思わず声が出る浴室。
窓はいつも開いている。
閉めたいところだが、硫化水素が怖い。
奥にある旅館景福は、硫化水素による死者を出してから営業を休止している。
冬でも窓は開けっ放しなんだろうか?
浴室・浴槽は釘を1本も使わないでトドマツ材で作られている。
源泉名:野中温泉3号 温度:43.2度 PH=5.8
Na=265 k=62.7 MG=182.3 Ca=435.9
Cl=497 SO4=1469 HCO3=300.8
成分総計:4022mg/Kg
泉質:含硫黄-Ca・Mg・Na-硫酸塩・塩化物泉
こういう硫黄泉にしては成分総計が多くてちょっと驚き。
一方は源泉、もう一方は山水。
アメニティはいっさい無し。
せっけん、泡がたたないでしょう。
カランはなく、この源泉と山水をブレンドして洗髪などに使った。
立ち寄りで訪れた家族連れに「シャンプーなどないよ。」と
教えてあげると、困惑しておられた。
純粋に湯と風情を楽しむ温泉なんだろう。
内湯から露天風呂へ。
男女の仕切りはすだれ。
眺めが良いという露天風呂ではないが、晴天なら夜空の
星を眺めながらゆっくり入りたい風呂です。
残念ながらこの日は満天の星とまではいかなかった。
トイレは少々困るけど、清掃は行き届き、食事も丁寧に作られている。
ひねれば湯が出るカランやシャワーに慣れた身には不便を感じるが、
硫黄臭に包まれ、これぞ温泉!
これで@8400円。
紅葉の頃に再訪しよう。