湘南地方では11年ぶりの大雪から一転して、3月に入ったこの日は晴れの予報は外れていたが、12℃と気温も上がり雪解けの音が聞こえる陽気となり、遅れていた梅の開花情報も聞かれていたので、鎌倉の梅の名所をぶらりと巡ってきました。
この日は、鎌倉駅前のギャラリーで開催されている過って学んだ水彩画教室仲間の作品展を観に立ち寄ってみたが、多くの懐かしい顔ぶれに再会し、近況や水彩談義を語り合い旧交を温めあった。
顔合わせは出来なかったが、共に学んだ画友の作品に触れ 3年程の間にすっかり変わった素晴らしい画風に驚いていた。
作品展会場を後にして、この日は二階堂地区の瑞泉寺から鎌倉宮、覚園寺、荏柄天神社、鎌倉八幡宮を巡ってみました。
駅前から金沢街道を経て奥深い紅葉が谷の瑞泉寺に着くと、例年は多くの参拝客で賑わっているが、閑散として境内には数人の人影が見える程度で、梅の開花も1~2分咲き程度でした。
境内には梅の寺と言われるほど、多くの黄梅や紅梅、白梅の木がありますが、殆どが1分から2分程度で梅の香も全くありませんでしたが、受付で伺うと例年より2週間以上遅れているそうです。
本堂裏手に回ると、夢想国師が作られたという庭園があり、岸壁に大きな洞穴(天女洞)が彫ってありますが、道場として使われていたそうです。
天女洞の前には、池や橋がありますが、岩と水だけで作られた鎌倉時代の唯一の庭園だそうで国の名勝に指定されています。
境内には、どくも苦地蔵堂や様々な貴重な地蔵があり、期待した梅の開花は見ごろでは無かったが、マンサクや三椏が見ごろを迎えており、紅葉に囲まれた秋の光景とは別寺のような風情もありました。
次に鎌倉宮(大塔宮)に立ち寄って参拝後、境内を見て回ったところ鳥居前の紅梅が5分咲きとなっていました。
覚園寺へ回るとこちらでも山門横の紅梅が見ごろとなっており、フレッシュな香りを放っていました。
荏原天神社では、先日筆供養で訪れた時には固い蕾であった寒紅梅がようやく見頃となっており、朱色の拝殿と相まって美しい彩となっていた。
また、誰が作ったのだろうか梅の目を嵌め込んだ雪だるまが合格お礼に訪れたという受験生の人気を呼んでいました。
さらに源頼朝の墓を訪れると、先月何者かに破壊されていたので、お墓の上部が無くなっていました。
鶴岡八幡宮境内の頼朝を祀る白旗神社に参拝していると、目の前に鎌倉名物の「台湾リス」が現れて木から木へと飛び回っていました。
鶴岡八幡宮の本殿前の大銀杏では、今年も「蘖(ひこばえ)」が2本芽吹いてきたそうで、しっかりと根付いてきているようです。
八幡宮では、参道脇に僅かに白梅を見つけましたが、ここでも3分咲きくらいでしたが、他の鎌倉の梅の名所も見ごろまでは、まだ1週間くらいかかりそうですね・・・・
鎌倉駅へと向かっていると、豊島屋の裏のお稲荷さまに、若い紅梅が美しい姿で咲いており、この日の梅巡りを締めくくりました。