先日、満開の湯河原梅林を観て、もうひとつのかながわの梅の名所である「田浦梅の里(田浦梅林)」も見頃だろうと思いつつ、初めて出かけてみました。
JR田浦駅に着くと、短い編成の車両でもホームの前と後ろのトンネルに挟まれるように停車しており、トンネルの町・横須賀らしい光景で、何とこの田浦駅は創建約110年を迎えるそうです。
駅から急坂のループ路「のの字橋」・急階段の変化の激しい十三峠(浦賀道)を登ると、そこから大きな谷の彼方の山肌に梅林が拡がっていました。
一気に転げ落ちるように、174段の急階段と急坂を下り、京急線のガードをくぐると、そこからは、反転して急階段(316段)に取りつき、喘ぎながら約20分で登りきると素晴らしい展望とあずまやが待ち受けてくれました。
田浦梅の里(梅林)は、今上天皇の生誕を記念して地元の方が植樹されたそうで、現在では約2700本の白梅・紅梅が楽しめる梅林となっており、何よりも山肌に咲く梅林と東京湾や三浦半島を望む絶景が最高で、「かながわ名所百選」にも選ばれています。
旧梅林を眺めながら新しい梅林の散策路を歩くと、梅の下にはスイセンが咲き乱れており、白梅とスイセンの調和が見事で、爽やかな香りも漂っていました。
散策路で行き交う観梅ツアー客も多く、芝生広場ではお弁当を広げて大パノラマを楽しむ光景が見られます。
さらに展望台に立つと、遠くランドマークやベイブリッジ、羽田空港、東京湾を行き交うタンカー、海ほたるなどが望まれ素晴らしい展望を楽しむことが出来ました。
青少年自然の家に立ち寄り作業中の方に伺うと、梅林が急斜面のため手入れが大変だそうで、田浦ブランドとなっている梅ワインの梅の収穫時期には、荷揚げ作業に大変苦労するとか・・・
下山は、芝生広場下の梅林を眺めながらなだらかな階段道を降りるが、紅梅の数も多く見られます。
約10分で16号線に出てこの後は、追浜方面へと「トンネルの町・横須賀」の隧道巡りへと向かった。