お彼岸を過ぎても寒い日が続いているが、梅や桜の花散歩を繰り返していると、何となく微かに春の足音を感じられるようになってきた。
今年は、国内すべての地区で異常に寒い冬となっていたようで、我がふるさと福井も何回も大雪に見舞われており、ふるさとの実家の雪降ろしに出かけなければならないと覚悟して、ご近所や知人に情報を得ていたが、幸か不幸か?結局この冬のふるさとを訪れることは無かった。
この季節には、冬の味覚の王様である越前ガニや甘えび、越前ハタハタなどが味わえる絶好のシーズンで、1月にも越前漁港の浜のおばさんから、紅ズバイガニや越前ハタハタをお取り寄せしていた。
冬のふるさとを訪れた機会に、あの「越前ガニ」を味わいたいと思っていたが、それも実現しないままに、先週で越前ガニの今季の漁期も終わってしまっていた。
そんなこともあり、再度庶民の味覚である「紅ズバイガニ」を取り寄せしていたが、先週ようやく時化も収まり蟹とともに、越前ハタハタや若狭カレイが届けられて、早速旬の味を家族で奪い合うように食していた。
紅ズバイガニは、「赤い宝足」と言われるようにその紅色は鮮やかで、別格の「越前がに」と味わいを比較するべくもないが、それなりに身も甘くて水分が多くて堪らない旬の味をいただいた。
また、「越前ハタハタの一夜干し」も、脂の乗った味わいは、越前海岸ならではのジューシーな食感が何ともうれしい限りである。
紅ズバイもハタハタも越前海岸の深海で獲れるもので、先週までの季節外れの時化のために漁に出られなかったそうで、届くのが遅れて待ちわびていたところで、中々漁獲量が確保できなくて、地元以外の市場で買うのは難しいと聞いている。
越前の花(県花)である越前水仙も開花が遅れていると聞いていたが、3月に入ってはもう終わっているのだろうか?我が家の故郷から移植した越前水仙は、遅れながら一部はまだ咲いており、ラッパ水仙とともに我が庭に彩りを添えています。
隣の庭に咲くクリスマスローズと美しさを競い合っていますが、軍配は何処に??と、思いつつ美しいものは短き命なのだろうか