松田桜まつりを散策したあと、先日出かけていた湯河原幕山の「梅の宴」の開花状況が満開になっているだろうと期待して、足を延ばして再度訪れてみた。
こちらの梅林も寒さが続いた影響で2週間以上開花が遅れていたので、イベントも延期されていたようですが、満開となった20日にはすべてのイベントも終了してシャトルバスの運行も終了していたので、多くの行楽客はタクシーなどの利用を余儀なくされていたようだ。
幕山公園に着くと期待通り満開となっており、快晴の青空に映えて幕山の山麓はキャンバスのように素晴らしい彩りで塗られており、さながら絵巻物をみるようでしたが、何と入園料は無料となって開放されていた。
園内では、幕山の斜面に色々な種類の梅が競演するかのように咲き乱れており、こんなに梅の種類があったのか?と改めて再認識させられるほどで、約4000本の「梅の宴」が見られました。
遊歩道をくまなく散策して梅のアーチをくぐり、梅林の最高点へと急坂を登ると、斜面に拡がる梅林の全貌を眺められる絶景ポイントとなっており、しばし休息しながら素晴らしい眺望を楽しんでいた。
また、そのすぐ近くの大岩岸壁には、この日も多くのクライマーが岩肌に張り付いてロッククライミングのトレーニングに挑戦しており、聴けば新人のトレーニングをしているそうで、その備品やグッズが素晴らしいのに驚きでした。
しだれ梅約500本が咲き乱れる梅林では、紅梅・白梅のしだれが帯を垂れるように美しく最高の舞の舞台となっていました。
満開の梅に負けんばかりに、椿の花が誇らしげに満開となっていましたが、可憐な梅と比較して その姿は「TSUBAKI」らしさを表して凛とした風格さえ感じるほどでした。
梅林に漂う香りを惜しみつつ新崎川のせせらぎの音を聞きながらミカン畑に沿って散策していると、畑や川には無数のみかんが散らばっていましたが、みかん狩りシーズンも終わった名残りのようです。
沿道のお地蔵さんには、特別美味しそうなみかんが供えられて、ほほ笑み返している姿が、何ともユニークで、蜜柑の豊作を祈る神なのだろうか?
途中、鍛冶屋の北条氏ゆかりの神社と言われる「五郎神社」へ立ち寄ってみたが、訪れる人影もなく閑散としていました。