先日、丸の内三菱一号館のスケッチに出かけた折にスケッチの後、隣の明治生命館が一般公開されていたので、初めて訪れてきました。
明治生命館には、いつも馬場先門から望む重厚な外観に見惚れていたが、その内部を見れる絶好の機会を得ることが出来ました
「明治生命館」は、国の重要文化財に指定されており、創建約80年を迎える昭和の代表的な洋風建築として貴重な建造物だそうです。
日比谷通りから眺める外観の中でも5階まで貫くコリント式の柱の列や窓の造りの美しさには圧倒されますね。
下層階の入口でも石積みの形状やレトロな照明などにも古典様式の美しさが見られます。
上層との境には、ぐるりと雷紋の模様で飾られています。
ドアの模様も何を表現しているのでしょうか?独特の花模様の装飾が目を惹きました。
アーチ窓には豪華な雷紋の装飾が施されており、拘りを感じさせられます。
コリント式列柱を下から見上げると、あのパンテオン神殿を思わせる柱頭の飾りやエンタシスの柱など、細かいデザインが見飽きることの無い美しさを感じていた。
内部に入ると、吹き抜けのグランドフロアを見下ろす回廊があり、天井からは見事なシャンデリアが下がり、その天井にも八角形の枠内に花の彫刻が彫られています。
回廊回りには、会議室や応接室を見ることが出来ますが、戦後にGHQに接収されて、米国・英国・中国・ソ連の4か国の対日理事会などに使用されていた歴史的な遺産になっているそうです。
明治生命館の裏側に出てマイプラザには、ゆったりとした寛ぎの広場のアトリウムがあり、コンサートも開催されていましたが、伝統の文化とレストランなどの開放感が交差した空間となっていました。
馬場先濠端に出ると、カモメ群が気持ちよさそうに水面を泳ぎ回っており、秋を演出しているかのようでした。