光と原色の町コリウールに後ろ髪を引かれながら、この日は朝9時に、バスにて次の目的地スペインのベサルーへと向かった。
約40分で山の上のスペイン国境に到着し、ハイウエーをひたすら走るが、北海道の美瑛高原を連想するようなパッチワークの麦畑を右に左に眺めながら、10時30分頃にベサルーに到着した。
途中、何組かのロードバイクによるツーリングを楽しむグループを見たが、さすがに自転車文化が進んでいるスペインである。
バイクツーリングを楽しむ管理者も、このグループに加わりこのような田園風景の中を走りたい欲望に駆られていた。
ベサルーは、フレビアー川周辺の極めて小さな村で、『中世時代の橋』を中心とした歴史的集落の観光地である。
村の隅々を一周するのにも、約30分とかからないような村であったが、橋とロマネスクとゴシック様式の教会などを中心に、何とも風情のある村であった。
どこから見えているのか、街中は引切り無しに観光客が限りなく続いていてレストランやみやげ物屋が軒を連ねており、実に飽きない光景があった。
振り返ればカステルノーダリーからコリウールを経て、このベサルーへとコースが組まれているが、だんだん趣が高まってきて良くなるのである。
このツアー企画の妙に感嘆しながら、ベサルーを楽しみたいと期待は高まってきた。
名も知れないこの『中世の橋』は、約100m余の長さであるが、二つの塔と微妙な曲がり通路から眺める景色は素晴らしい。
橋上からも川原からもどこから見てもスケッチポイントとしては、言いようの無い景観がある。
川面に写る橋の姿とともに、アーチを通して見える遠方の教会が絶妙のバランスである。
また、並行して仮設されているアーチ橋も「中世の橋」とともに、美しい対照を見せていた。
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