鎌倉の去りゆく夏を彩る鶴岡八幡宮の例大祭が9月14~16日に開催されており、中でも最も盛大に執り行われる神輿が若宮大路を練り歩く「神幸祭」へ行ってきました。
神幸祭は、約800年の歴史があり、夏の終わりとなる9月15日は鎌倉は観光客も多く暑い一日となっており、境内には氏子たちの奏でる鎌倉囃子が響き渡り祭を盛り上げていました。
鎌倉駅に12時過ぎに到着したころには、暑さを和らぐためだろうか?小雨が降りだして猛暑を避けるための神の雨のように考えていたところです。
参道を経て舞殿に着くころには、お天気雨でしたが雨脚も強くなり、参拝客は一時的に休憩所や祈祷受付所に避難して本殿を見上げていたようです。
先に本宮に参拝して神事の始まりを待っていましたが、本宮には、既に応神天皇・比売神・神功皇后の御祭神が神輿に遷される儀式が執り行われていました。
本殿の周辺には、神事が行われている間は、氏子の皆さんが烏帽子・白装束・白足袋姿で出立を待っていましたが、約30分弱の神事が終わり神輿が大石段を降りるのを今か今かと、大勢の見物客が舞殿前で待つ姿が見えていました。
この後は、宮司以下神職や神馬、太鼓、弓矢などが参道を経て三の鳥居、二の鳥居へと若宮大路を練り歩くのをワクワクしながら待っていたところ、鳳凰の付く応神天皇の神輿、宝珠が頭に付く比売神の神輿、菊の神功皇后の三基が相次いで桜門前に整列でした。
ところがこの後は、三基の神とも桜門を出たところで止まり、くるりと回って桜門の中へ消えていくではありませんか・・・・
何か聞いていた話とは異なり氏子の方に伺うと、今年は先ほどの雨で若宮大路を渡御は中止になったと?????
桜門から宮出しして僅か10分足らずで、今年の神幸祭は終了し、二の鳥居で行われる予定だった八乙女の舞も中止になったそうです。
神幸祭が始まった1時頃には雨も上がり夏ような陽射しが照り付けていたのですが、何故か今年は中止の英断となったようです。
氏子さんも皆さんは、装束を着て待機しただけで神輿に触ることすらなく、本当にお疲れ様でした
中止の確認して若宮大路を戻ったが、中止の報も知らずに渡御を待つ見物客も多く、がっかりすると共に、くたびれもうけの半日でした。
明日16日に行われる恒例の流鏑馬の準備も進められていましたが、これまた午後の開始に先立ち昨年は朝から場所取りが行われ大変な賑わいとなるのでしょう・・・・
境内では、七五三のお参りに来ている可愛い子供さんが、人気を呼んで盛んにカメラマンの要求に応じてポーズを決めていました。
鎌倉を後にする頃には、上空には龍が舞うような積雲乱が湧き出ており全く皮肉な空模様でした。