韓国・釜山で世界卓球の団体戦が行われている。
大会でベスト8に入れば、パリ五輪の団体に出場する権利が与えられる。
男女ともに、予選リーグでは4チームと戦う。
ここを勝ち抜くと、ベスト16で決勝トーナメントの試合となる。
そこで勝って、準々決勝に進めば、パリ五輪出場権獲得となるわけだ。
日本の力をもってすれば、予選リーグ突破は固いだろうと思われているが、世界戦ともなれば予想外のことが起きるものだ。
男子は、初戦でナイジェリアと戦うはずだったが、相手エースが体調不良で欠場し、他のメンバーも入国できていないなど、アクシデントがあって、非常に珍しい不戦勝となった。
だが、体調不良は、日本にもあって、張本とWエースの戸上が発熱して試合出場ができない状態となってしまった。
今日のチェコ戦が実質初戦となったが、戸上抜きでも張本、篠塚、松島が実力を発揮して3-0で勝利した。
明日は、グループ内で最も難敵と言われる台湾が相手。
ここを勝利して、次のラウンドに進むのを確実にしてほしいものだ。
女子でも予想外のことが起こった。
絶対的女王の中国が、3-2で中国がインドに勝ったものの、2敗したのだ。
世界ランク1位の孫穎莎が155位の選手に、世界ランク2位の王芸迪が49位の選手に負けるという大波乱があった。
インドの選手たちは、片面のラバーがアンチラバーという回転がかからない特殊のラバーや、ツブ高と呼ばれるラバーで返球しづらいボールを駆使して、中国選手を幻惑していた。
いつも速く強いボールを打つ中国の選手たちが、異質ラバーを使う相手に対して自分の思うようにボールを返せず、いらいらしているのが見てとれた。
今日のイラン戦では、日本の女子も危うくその異質ラバーの洗礼にあうところだった。
2番手に出場した平野美宇は世界ランク18位。
堂々たる日本の2番手として、パリ五輪の個人戦の出場資格を得たばかりなのだが、この日の相手は世界ランクなんと709位。
扱いにくい異質ラバーをうまく使って、相手は最初から2ゲームを奪って、平野を窮地に陥れた。
それでも平野はなんとか3ゲーム目を取り、4ゲーム目・5ゲーム目は両方とも相手にマッチポイントを握られるという、絶体絶命のピンチに追い詰められた。
非常に苦しい場面をしのいで709位の選手にゲームオールの13-11で勝利した。
まさかイラン相手に、こんなにきつい試合になるとは思わなかった。
さすが世界戦である。
日本女子は、次にエース早田が登場し、同じような変則タイプの選手との試合だったが、そこは第1人者の貫禄を見せ、危なげなくストレートで勝利し、3-0でイランに勝利となった。
意外な苦戦もあったが、順調に予選リーグを突破しそうだ。
【ホッとした顔を見せる、試合後の日本の女子選手たち】
【インタビュアーがよく知っている水谷隼元選手だったため、吹き出しながらのインタビューとなっていて、笑えた】
まあ、こんなふうに、昨日から結構ハラハラしながら世界卓球をネット観戦している。
テレビでは、BSテレ東で男子の試合を放映しているが、女子は地上波で放送しているようだ。
だが、新潟では、地上波のテレ東番組は放送されていないのだ。残念。
でも、テレ東のホームページから入っていくと、ネットでライブ中継が見られるのがうれしい。
今日もそうやって見ていたし、明日からも…。
また、他のチームの試合などは、YOUTUBEでよく中継放送をしているから、見ることができる。
卓球好きな私には、とてもうれしい。
とにかく、日本チームの進撃に期待しよう。