定年退職を機に、片付け作業も少しずつ進めている。
今までも、ここに書類やカセットテープの件などについて書いてきた。
ところが、幼いころから片付け・整理の苦手な私。
定年後、3か月で片付いた、という話なども聞いてきたが、私にとっては、そんな簡単な話ではない。
なかなか片付かない。
ともかく、気長にやっていくしかないなと思っている。
ところで、私は、捨てるのが下手だったので、何でも取っておくことが多かった。
それで、今になって様々なものが見つかって来る。
今日は、時間をかけても片付けが進まなくて、困ってしまった。
なぜか。
手紙の束の入った箱を開けてしまったのだ。
今日見つかったのは、まず、大学生時代にもらった年賀状があった。
高校時代や学生時代の当時の友人たち。
高校時代の人々の中には、共に文化祭の仕事に取り組んだ時の実行委員会や生徒会の役員だった女子たちからの年賀状もあった。
その頃の思い出と離れたくなくて、大学時代になっても年賀状を送っていたのだった。。
大学時代初期に会った人たちで気が合ったのは、変人ぞろいだったから、年賀状に住所も書いてなく、その後は行方も分からなくなった奴らが多かった。
20歳前後なので、いかにもおちゃらけて書いてあるものが多かった。
また、社会人になったばかりの年にもらった手紙も多くあった。
大学時代のサークルの後輩から来たものが多くあった。
そして、多くは「50fox先輩、バースデーカードありがとうございました。」と書いてあった。
そんなことはすっかり忘れてしまったけれども、大学卒業後クニに帰った私は、心をかなり東京に残してきたことがわかった。
そんなふうに、後輩一人一人にカードを贈るようなことをしていたなんて。
若くないとできないなあと、とても恥ずかしい気がした。
大学時代のゼミの友人や先輩からの手紙もあった。
その文章を読むと、皆、大学を卒業して直面した社会の厳しさや冷たさについて、悩んでいる。
そして、生きることに真剣に悩んでいた。
恋の悩みの相談もあったりした。
あの頃は、誰かに自分の思いを分かってほしい気がずっとしていた。
その思いをいろいろな人に訴えながら、わかってもらえない思いばかりを味わっていたように思う。
だが、今、その文面を読むと、自分以外の人々もそのように悩んでいたのだということが伝わっていた。
思わず抱きしめたくなるような愛しいものばかりだ。
それらの一つ一つに感傷をいだきつつ、細かく破っていった。
この手紙を出した人たちも、きっと今こんな手紙を自分が書いていたなんて知ると、きっと恥ずかしくつらいばかりだろう…そう考えた。
それにしても、若い時の思いは、本当に甘酸っぱい。
サヨナラ、若い日々の自分、そして私を支えていてくれた人たち。
そう思いながら、一つ一つの手紙に別れを告げたのであった…。
今までも、ここに書類やカセットテープの件などについて書いてきた。
ところが、幼いころから片付け・整理の苦手な私。
定年後、3か月で片付いた、という話なども聞いてきたが、私にとっては、そんな簡単な話ではない。
なかなか片付かない。
ともかく、気長にやっていくしかないなと思っている。
ところで、私は、捨てるのが下手だったので、何でも取っておくことが多かった。
それで、今になって様々なものが見つかって来る。
今日は、時間をかけても片付けが進まなくて、困ってしまった。
なぜか。
手紙の束の入った箱を開けてしまったのだ。
今日見つかったのは、まず、大学生時代にもらった年賀状があった。
高校時代や学生時代の当時の友人たち。
高校時代の人々の中には、共に文化祭の仕事に取り組んだ時の実行委員会や生徒会の役員だった女子たちからの年賀状もあった。
その頃の思い出と離れたくなくて、大学時代になっても年賀状を送っていたのだった。。
大学時代初期に会った人たちで気が合ったのは、変人ぞろいだったから、年賀状に住所も書いてなく、その後は行方も分からなくなった奴らが多かった。
20歳前後なので、いかにもおちゃらけて書いてあるものが多かった。
また、社会人になったばかりの年にもらった手紙も多くあった。
大学時代のサークルの後輩から来たものが多くあった。
そして、多くは「50fox先輩、バースデーカードありがとうございました。」と書いてあった。
そんなことはすっかり忘れてしまったけれども、大学卒業後クニに帰った私は、心をかなり東京に残してきたことがわかった。
そんなふうに、後輩一人一人にカードを贈るようなことをしていたなんて。
若くないとできないなあと、とても恥ずかしい気がした。
大学時代のゼミの友人や先輩からの手紙もあった。
その文章を読むと、皆、大学を卒業して直面した社会の厳しさや冷たさについて、悩んでいる。
そして、生きることに真剣に悩んでいた。
恋の悩みの相談もあったりした。
あの頃は、誰かに自分の思いを分かってほしい気がずっとしていた。
その思いをいろいろな人に訴えながら、わかってもらえない思いばかりを味わっていたように思う。
だが、今、その文面を読むと、自分以外の人々もそのように悩んでいたのだということが伝わっていた。
思わず抱きしめたくなるような愛しいものばかりだ。
それらの一つ一つに感傷をいだきつつ、細かく破っていった。
この手紙を出した人たちも、きっと今こんな手紙を自分が書いていたなんて知ると、きっと恥ずかしくつらいばかりだろう…そう考えた。
それにしても、若い時の思いは、本当に甘酸っぱい。
サヨナラ、若い日々の自分、そして私を支えていてくれた人たち。
そう思いながら、一つ一つの手紙に別れを告げたのであった…。