ON  MY  WAY

60代を迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされ生きる日々を綴ります(コメント表示承認制です)

また今年もイチゴの季節を迎えた

2020-05-26 20:29:59 | 草木花

花が咲き始めてから約4週間。
いっぱいに咲いていた時期から、約2週間。
家の庭に散在しているイチゴが実をつけ、いよいよ赤くなってきた。


わが家のイチゴは、以前も書いたが、昔のままのイチゴだから、粒が小さくふぞろい。
おまけに酸っぱい。
そんなものだが、どんどん広がってきたように、生命力のある野生種のようなイチゴである。


初めて摘んだイチゴ。

初物だけに、仏壇に供えた。
仏壇の奥からは、父と母の小さな遺影がこちらを見つめている。
もともとは、引っ越してくる前に、生まれ育った土地に生えていたイチゴ。
いっぱいとれた年があった。
でも、そのふぞろいで小さく不格好なイチゴでも、とれるのはうれしかった。
子どものころ、家族みんなで、砂糖をかけて、牛乳をかけて、スプーンでつぶして食べたっけ…。
父がいた。母がいた。弟がいた。伯母がいた。従姉がいた。
そして、私がいた…。

子どものころの思い出は、心の中にこのイチゴのように酸っぱく広がってくる。
また今年も、そういうイチゴの実る季節を迎えたのだなあ。
毎年毎年、同じ思いに陥るイチゴの季節である…。
コメント
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