試合後、さすがに新潟の選手たちの足取りは重かった。
大事な一戦で、順位が下の山形に、先制しながらの逆転負け。
チャンスを作り出す回数では、新潟の方が上だった。
DAZNによれば、シュート数は新潟が12,山形が8。
だが、得点は新潟1―2山形。
シュート数では勝っていたが、枠内シュートは、新潟が5/12、山形が5/8。
決定的な場面で新潟のシュートが枠を外れるのだ。
これでは勝てない。
最近の試合の課題を克服できず、今日も、新潟は決定力不足に泣いた。
だけど、だけどね。
選手たちを責める気持ちにはなれない。
今日の試合後には、あいさつに来た新潟の選手たちに対して、サポーター席のNスタンドからは、多少怒号のような声も飛んでいた。
(新潟県に、感染に関する特別警報が出されており、今は、大声に限らず声を出してはいけないというのに。)
そんなに選手たちを責めるなよ。
試合前に、「RESPECT」とビジョンに映し出されたように、今日は、「差別を許さない」ということで、山形の選手と堀米選手からメッセージの読み上げがあったじゃないか。
あらゆる差別を許さず、「RESPECT」の精神を持とうということは、私は、相手選手たちに対しても、審判に対しても、そして自分が応援するチームの選手たちに対しても、同じように持とうということだ。
「RESPECT」の気持ちを持って試合を見ていると、すばらしいプレーに対して、味方であろうと敵であろうと、拍手したい気持ちが湧いてくる。
仮にうまくいかなかったプレーであっても、きっとこんな気持ちだったのだろうとか、こんなことが問題だったのだろうな、などと考えることができる。
私たち応援する者は、アルビレックス新潟の選手たちががんばっているから、応援して勝ってほしいと強く願う。
だが、それは、いつもうまくいくわけではない。
今日も、選手たちは、勝利に向かって懸命にプレーした。
最後の最後まで。
その選手たちを、私は「RESPECT」したい。
あなたたちが、一生懸命プレーする姿を見ているからこぞ、勝利を願っていますよ、と。
帰るとき、はるばる山形から応援に来た、山形のサポーターが歩いていたので、声をかけた。
「勝利おめでとうございます。山形、いい試合していましたね。」
と。
すると、
「いやあ、まだまだ試合は続きます。お互いがんばりましょう。」
という返答が返ってきた。
そうか。
山形のサポーターだって、今季の昇格をまだあきらめたわけじゃないのだ。
ずいぶんと上位2チームとは差が開いてしまったけれど、まだシーズンが終わったわけじゃない。
応援しなくちゃ。
J1昇格に向け、上位との差は大きく開いたけれども、あきらめずに「RESPECT」の精神をもって、アルビレックス新潟と選手たちを応援したい。
その覚悟は、できている!
Visca Albirex !