やっぱり、サッカーの試合に飢えている選手は、楽しみ方が違うなあと思ったよ。
サッカーJ2リーグ第30節、東京ヴェルディ対アルビレックス新潟。
新潟のアルベル監督は、今日の試合の先発メンバーを、大きく動かしてきた。
CBに千葉を戻し、早川を右のサイドバックに起用。
開幕以来先発メンバーだった藤原をベンチに置いた。
ボランチには、高と島田。
福田を控えに回した。
攻撃の右には、7月以来久しぶりに三戸を起用。
左は本間至恩ではなく、ロメロフランク。
練習から好調な選手を使う、ということかな。
今日は、久々に出場した三戸ちゃんが、すごくよかった。
「ボクは、試合に出たかった」
「ボクは、シュートを決めたかった」
という、サッカー少年の思いが、プレーからビシビシと伝わってきた。
それが、新潟の攻撃を活性化させた。
前半、最も多くシュートを放ったのは、新潟の三戸だった。
5本も打っていた。
そのうちの1本が、先制ゴールとなった。
14分、利き足ではない左足から放ったシュートは、相手DFの脚に当たって、ゴールに吸い込まれた。
とにかくよく動き回ってボールに関わっていた。
だから、52分に生まれた2点目の起点も、三戸のドリブルから生まれたものだった。
高木に渡して、そこからゴール前に走り込んだロメロにラストパス。
それで2点目。
結局、三戸のような、
「サッカーしたい」
「サッカーは楽しい」
「ゴールを決めたい」
という純粋な思いでプレーすることが大事なのではないかなあ。
90分の新潟の3点目を見ていたら、その思いはさらに強くなった。
最近出場時間が少なくなっていたFW鈴木孝司が、後半開始から出場してがんばってボールを追っていたら、相手GKがDFにパスミス。
DFではなく、敵である鈴木にボールを送る形になった。
そのボールを、鈴木は、大切に大切にドリブルしながら、相手ゴールに収めた。
勝利を決定づける得点で、3-1。
これも、「試合に出たかった」「FWとして、ゴールを決めて勝利に貢献したかった」鈴木が、しつこくボールを追ったからこそ生まれた得点だった。
私たちは、こんなふうに、試合に出たら自分の思いを実現しようとプレーする選手たちの姿を見たいのだ。
今日の試合は、三戸や鈴木をはじめ、そんな姿を見ることができ、しかも勝つことができた。
そういう試合を、たくさん見たいと思う。
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