ON  MY  WAY

60代になっても、迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされながら、生きている日々を綴ります。

亡父の祥月命日、38年

2022-11-16 17:47:26 | 生き方
38年、か…。
その頃、まだ20代だった私も、今は高齢者になってしまった。
親父の祥月命日。
親父は、今日の私のように高齢者の仲間入りをすることなくその人生を終えた。
その日から、38年もたってしまった。
その遺影よりも、洗面台の鏡に映る私の顔の方が、はるかに年寄りくさい。
実際、年寄りなのだから、当たり前だ。
過ぎ去った時間のなんと長いことか。
しかも、それも過ぎてしまえばあっという間だった。

先日、妻と娘を乗せて新新バイパスを運転していたら、あの夜もこの3人で車に乗って、この道を移動したのだったなあ、と思った。
38年前の夜は、競馬場ICの辺りで、大丈夫と思っていたのに、ガス欠になって車が動かなくなってしまった。
現在のように携帯電話のない時代だったから、2人を車に置いて公衆電話を探して歩いた。
ある店の前でようやく公衆電話を見つけ、JAFに助けを求めたのだった。
星のきれいな夜だった。


今日は朝方まで雨だったし、墓参りに向かう途中でも車に雨に当たったが、幸い墓地に着くといい青空が広がっていた。
砂地にポツポツとあちらこちらにムラサキツユクサが花を咲かせて、私たちを迎えてくれていた。



墓に着くと、きれいな小菊が咲いていた。



去年までこんな小菊は生えていなかった。
灯籠の下のわずかな隙間から、茎を伸ばし、花を咲かせたらしい。



そのたくましさと美しさに、ちょっぴり感動。

墓には、地元に住む従姉夫婦が、日曜日のうちに墓参りをして花を飾ってくれていた。
家から持ってきた花も合わせて飾ると、とても華やかになった。



38年の間に、私にも家族にも本当にいろいろなことがあった。
これからあと何度、この命日の墓参りができるだろうか。
…と、今まで考えたことがなかったことも考えてしまった。
現在過去未来、時間は流れていく。
そういうことを今までになく感じた、今日の墓参りであった。




コメント
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