昨日までが秋の彼岸だった。
今回の場合、始まりは18日からだった。
今年は、埼玉でも、新潟でも彼岸の墓参りをした。
子どもの頃の墓参りは、ご先祖様に対して焼香したり合掌したりしていた。
だから、墓に向かって手を合わせても、なんとなく儀礼的な思いだけだった。
それが今は違う。
墓に向かって、祈る相手はご先祖様ではなく、父母、義父母、義兄である。
長い人生で一緒の時間を過ごした人たち。
みんないなくなってしまった…。
すでに思い出の中でしか存在しない。
だから、祈った。
天から、われわれ家族を見守ってください、と。
暑さ寒さも彼岸まで。
たしかに、猛暑もひと区切りかと思えるここ数日だ。
春の彼岸は、これから暖かくなる時期を迎えるので、明るい気持ちになる。
だが、秋の彼岸は、日が短くなり暗くなるのが早くなり、少し暗い気持ちになる。
なんだかさみしい気分の彼岸明けであった。