ON  MY  WAY

60代を迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされ生きる日々を綴ります(コメント表示承認制です)

最終走者として、20km完走!

2013-11-04 11:35:09 | RUN
最終走者となって、競技場に入った。
ゼッケンナンバー、名前と所属を放送で呼んでもらえているのが聞こえた。
しかし、20km近くを走ってきた身には、ラストスパートらしいスピードも出せず、最後のバックストレートの100mは、腕を少し早く大きく振ることでしか、その放送に応えることはできなかった。

完っっっっっ璧に疲れた。

15kmの関門、1時間20分をクリアすべく、最初から飛ばした。
飛ばしたと言っても、大した速さではない。
作戦は、10kmまでを5分前後で行き、次の5kmは、6分台を維持する。
残りの5kmは、6分台でも7分台でもいいから、走り切ること。
こんな作戦で、スタートラインに並んだ。

スタートは、ゼッケン順にしたがって、なんと最前列。
県の選手権を兼ねているから、後ろの方に並ぶ人々は、高田自衛隊はじめ、記録を狙う人たちばかり。
号砲鳴って、「どうぞ行ってください。」と速い人たちを見て思う。

道路に出ると、少し横風が強い。
それでもなんとか、序盤はキロ4分台の後半で走る。
まずいことに、4km以降は向かい風。
でも、15km関門を突破するためには、そんなにペースを遅くするわけにはいかない。
これって、ひと月前に走った新潟シティマラソンの往路と同じじゃないか、と思った。
「こりゃあ、あとでバテるな。」
と知りつつ、風に向かって走る。
案の定、4km以降は、キロ5分台になった。
5km以降、5分8秒、9秒、10秒、3秒、7秒、15秒と、苦しかったが10kmまでは5分台前半で行けた。

折り返し地点付近には、知っている人が数人いた。
「こっから先は、下りだぞ。がんばれ。」
と励ましてくれた人もいた。
思わず、名前を呼んで、「ありがとうございます!」と言ってしまう。
こんなところが、昔を知っている場所を走ることの魅力だ。
そして、「忌中」の札が立っている、知っている人―先日亡くなった―の家の前では、手を合わせて通り過ぎた。

緩やかな下りになっているはずなのに、5分台を維持できたのは、14kmまで。
5分8秒、31秒、42秒、52秒。
15km関門を1時間17分47秒で通過できた。
やった!
1時間20分の関門突破!
しかし、この時、キロ6分6秒。
16km、17kmでは、6分22秒、24秒。
と、どんどんタイムは落ちていく。
やはり、前半向かい風に負けないように走ったのが、余力のなさにつながっていた。

残り4km付近を過ぎて、道を曲がると、なんと向かい風であった。
行きの時も向かい風だったのに、風向が変わって帰りも向かい風になっていた。
もう脚が上がらず、どんどん遅くなる。
18km地点では、ついにキロ7分台に。
7分16秒、7分18秒…これはもう、早歩きと大して変わりませんね。
前を行く人の影が遠ざかる、遠ざかる…。

そして、競技場へ。


競技場のアナウンスで、最終走者であることを知った。
恥ずかしいが、仕方がない。
最後の1kmは、7分38秒もかかってしまった。
最終記録は、1時間52分台の後半。
去年と比べても、10分近く遅い記録だった。
競技役員の皆さん、ごめんなさいね。
私のために、仕事が遅くまでかかってしまって…。

でも、完走できたことには誇りを持つことにする。
20kmのロード大会。
自分にとって、厳しい関門を突破することができたのだから。
そして、なんてったって、今回この大会で、最も長い時間を走っていたのは、私だったのだから…。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

瑠璃色の実に出合う

2013-11-02 18:12:03 | 草木花

とても素敵だなと思う色の名前に、「瑠璃色」がある。
漢字で書いても、少し複雑である。(まあ、すぐに書けるけどさ…。)
「ルリイロ」と、ラ行の音が3つも入っていると、何となく口がもつれそうにもなるのだけれど。
そのもつれそうに難しい漢字や音を持ちながら(持っているがゆえに?)、瑠璃色は、目に鮮やかだ。
青よりも深い輝きを持ち、紫より純粋さを感じさせる。私にとって。

秋。もう葉を散らすばかりの植物が多い中で、実を瑠璃色に輝かせているものに出合えると、なんだかとてもうれしくなる。
秋の宝石。
植物の宝石のような思いがする。
今日は、2つも瑠璃色の実に出合えた。

最初に会えたのは、クサギ。
かわいそうに、漢字では、臭い木、「臭木」と書く。
葉をちぎると、臭いにおいがするからだとか。
でも、その実は、こんなに美しい。


がくの部分が明るくて、なおさらその瑠璃色が輝いている。

もう一つは、サワフタギの実。

なんとなくブルーベリーを連想するけれど。
春に咲く花は、細かいブラシのよう。

これも、秋の日に当たって美しく輝いていた。


秋が深まると、紅葉の美しさはもちろんなのだが、実の美しさにもほれぼれすることがある。

そんな思いにさせる、瑠璃色の実と出合った今日であった。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする