御所の特別公開にあたり、様々な展示物がありました。
この舞いは天武天皇が吉野宮で琴を弾いた時に天女が舞い降り、
その袖を五回ひるがえしたという故事にちなんだものです。
大嘗祭(天皇即位後、初めての新嘗祭)の折、舞われます。
日像とう旙(にっしょうとうばん)と月像とう旙(げっしょうとうばん)
昭和天皇の即位の礼で、庭に立てられた大旗です。
金色の太陽、銀色の月の刺繍が施されています。
即位式の折、紫宸殿の南面の長押上にかける幕です。
大正天皇、昭和天皇の即位の礼の時、使用されました。
楯(たて)・桙(ほこ)・やなぐい・弓・太刀
今の天皇の即位の礼に際し、威儀を整えるため庭上で、捧持されたものです。
昭和天皇、今の天皇の即位の礼の時、庭に置き使用されました。
紫宸殿の東縁南側で、節会の内侍(女官)が檜扇をかざして、大臣の昇殿の合図を送っている模様です。
紫宸殿の西廂は御膳宿(おものやどり)といい、 節会の時は
采女(うねめ)と呼ばれる女官が紫宸殿の母屋へ御膳を運びます。
即位の礼についで、大嘗祭が終わると大響の儀(宴)が行われますが、
その時、両陛下の玉座の後ろにかけられる幔幕です。
千年松の墨画。
蒔絵や螺鈿を施した棚で、二段になっており、下段には両開きの扉が
あります。清涼殿で使用された調度品です。
これらの他にも各御殿では、素晴らしい屏風絵や襖絵も見る事が出来ました。
伝統工芸の粋を集めた非常に貴重な品々を見せて頂きました。