あの日から15年目の1月17日の朝5時46分は静かに過ぎました。
毎年、この日、この時間は怖い。
京都は、神戸や淡路島に比べれば、さほどのことではなかったけれども、
恐怖感を募らせるには充分の出来事でした。
今までに感じたことのない強い揺れに飛び起きたあの時を忘れません。
そこから神戸では、想像を絶する現実が始まったのですが…。
今もその時、目の前で家の下敷きになったまま、死んで行く家族に
何することも出来なかった自分を、責め続けている人がどれだけ多いことか。
どれほどの辛さだろうか。
追悼式典に出席された皇太子さまの言葉が心にしみました。
『 復興の過程で培われた知恵が、国の内外を越えて次の世代に
継承されていくことを期待します。 』
”命、を大切にする。”
”周りの人の支えがあってこそ生きていられる”
ともすれば忘れてしまいそうな気持ちをもう一度呼び起こして…、
おだやかな、朝が迎えられますように…。