四季の歌と暮らす

 年齢ごとに「一度っきり」の四季と、
旬(しゅん)のヨコハマを味わう「くりごとの集」です。

俳句人の討論会

2009-07-29 23:28:53 | 生かされて今日
 「俳句における新しさ、若さ」をテーマに討論会が開かれ、立見席も出る盛況でした。炎暑の中、百人を越す俳句愛好家・詩人が横浜俳話会主催のシンポジュームに出席され冷房も薄くなる熱意が感じられました。我があかざ句会からも遠路に拘わらずご年配の会員もお顔を見せて勉強されていました。
 575の俳句は入門しやすいのですが、奥深くて終生勉強する必要があります。大自然の変転、人間の情緒や機微、人生の哀歓、歴史や伝統美など果てしない事象の前にただ我が無知を知らされるばかりです。
 単に風景を写し取るばかりの報告や説明の句では百年前の月並マンネリとなり、「それがどうした」と心を打つことは出来ません。575の定型で、省略を利かせた最短小の十七音、且つ21世紀の現代的詩情がなければいけませんし、自分の個性独創が出なければ手垢の付いた「マッチ一本火事のもと」的句になります。皆俳句人は古い殻を壊そうと苦しんで楽しんでいるのです。惚れ薬のような特効薬はないかしらん。
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