四季の歌と暮らす

 年齢ごとに「一度っきり」の四季と、
旬(しゅん)のヨコハマを味わう「くりごとの集」です。

秋の句会

2009-09-27 06:48:35 | 生かされて今日
 年齢のせいかもしれないけれど、今年の秋は早いと感じます。日めくり暦がわが気持ちを追い越してめくられる気分です。
芭蕉さんの名句のさびしさが実感させられます。
『此秋は 何で年よる 雲に鳥』 推敲した下の5文字にはらわたを絞ったと述べておられます。一羽の鳥が雲の向こうの一点に吸い込まれる景色、フェードアウトです。この鳥は芭蕉翁本人で、命の根元への旅立ちを連想させます。

 私たちの九月句会の感銘句をどうぞ。
☆虫ピンのピンの先なる秋思かな  邦彦
☆秋の潮おいてきぼりの「象の鼻」  照子
☆国言葉ちぎれて飛び来黍嵐(きびあらし)  知子
☆女郎グモ末は卑弥呼となるつもり  寿美子主宰
 私の作品 ☆身に入むや厨にくすむ鍋つかみ  駿
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