四季の歌と暮らす

 年齢ごとに「一度っきり」の四季と、
旬(しゅん)のヨコハマを味わう「くりごとの集」です。

親不孝

2010-04-02 11:22:48 | 歌の花束
 ♪母親に心配させぬ言い方を
          今ならばせむ若かりしかな  横須賀市 丹羽利一

産経歌壇の作品で、親不孝な私は同じ悔いを持っていて身震いがします。歳を重ね死別してやっとわかる愚かな自分でした。先ず身近な親の恩に気づけないと、仏恩や自然の恵みや周りの人の支えなど蹴散らかして浅ましい野獣に変わらない生き方になるでしょう。
 「若かりしかな」に母への懺悔、悔やみの嘆きが出ています。
さも当然のごとくに西鹿児島駅から特急にのり進学で東京へ達つ日、プラットホームのショールの母を忘れません。無口なぶっきら棒の息子を見送り、涙をショールに隠していたのでしょう。無慈悲な息子をおゆるしください。 南無妙法蓮華経
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