四季の歌と暮らす

 年齢ごとに「一度っきり」の四季と、
旬(しゅん)のヨコハマを味わう「くりごとの集」です。

三浦半島そぞろ歩き

2010-11-22 22:47:43 | 俳句
東京湾の先端三浦半島は横浜と鎌倉に挟まれているせいか認知度が薄いですが、風光明媚、気候温暖、歴史も深く住まいも観光も穴場です。海ありみかん山あり、いちご狩りや三浦大根、頼朝を助けた海の豪族三浦一族の本拠地でもあります。ペリーの7隻の黒船艦隊に大騒ぎした現場です。
 あかざ俳句会では24名で津久井浜の海岸や冬菜の台地を逍遥する吟行を行いました。午前中はそれぞれ散策して句をひねり、午後から町内会館をお借りしての句会です。2句を正午迄に投句、昼食後選句にかかり各自好きな句を5つ選びました。私好みの作品は次のとおりです。

○磯菊や舟地蔵には海見へず   照子
    この作品に特選を付けました。昔は海が目の前にあったのでしょうが、今は見えずに寂しかろうとの作者の発見があり、敬服しました。

   ○大みかん元下浦村といふところ  白童

○鬼柚子の掌にあたたかし恐ろしき  教子

   ○もぎたてのみかんの味見御一行  好子

○晴れ誘ふ岬台地の冬菜畠  幸子

私の作品
 ♪甘藍(かんらん)の農が句を問ふ台地かな  駿

    ♪赤い実のつらなるしづく波郷の忌  駿

詩に関心ある方、好奇心旺盛な方はどうぞ芭蕉翁の道をお尋ねください。俳句は入門しやすいが奥は深くて生涯学習となる日本の伝統文学です。
あなたの体内にある芭蕉さんのDNAに気づいてください。
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