四季の歌と暮らす

 年齢ごとに「一度っきり」の四季と、
旬(しゅん)のヨコハマを味わう「くりごとの集」です。

国際結婚のテナガ猿

2011-09-08 16:54:56 | 生かされて今日
 日中は残暑ですが九月ともなり芭蕉翁の「あかあかと日はつれなくも秋の風」で、木陰に入ると湿度が無くさわやかな秋です。夏と秋とが行ったり来たりして混ざりあう時節です。ここのところ出不精になって、智慧でなくうっすら脂肪が増えた感じなので久しぶりに金沢区動物園に参りました。動物園や植物園、博物館や美術館は憂世の中の異境で気分転換にはもってこいです。
 人間という大型動物が勝手気ままに65億人も地球にはびこり、動物園はさながら絶滅危惧種のオンパレードです。人類の野蛮で無慈悲な膨張により野生のまま生活できない動物や植物が増えているのです。同じひとつの地球号に乗りあわせているのですが見る見るうちに根絶やしにされています。自然のひとつである人間だけが地球を乗っ取ってしまい、他の生物との調和が破壊されました。どうすればいいのでしょうか。人間同士の調和と自然との調和が平和と云うのでしょう。
 象やキリンやサイや野牛達は全力で走りたいでしょうね。狭い檻に閉じ込められてかなしいです。野蛮な人間は自制しないと、他民族を動物園のように檻に入れるかもしれません。手長猿の夫婦は説明板によると国際結婚だそうで、秋風の私を無言で眺めています。どちらも母親から離されて人工飼育で育った為に指しゃぶりの癖が抜けないそうです。それも切ないですよね。
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