四季の歌と暮らす

 年齢ごとに「一度っきり」の四季と、
旬(しゅん)のヨコハマを味わう「くりごとの集」です。

奥能登の旅(その1)千枚田

2011-09-14 16:35:13 | 生かされて今日
 能登半島の先っぽに初めて参りました。能登空港が出来て羽田から僅か1時間です。地図では鯨のヒレの形の能登半島は今までもっと遠い感じがしていました。でも旅行会社が秘境と銘打つのは行き過ぎです。
奥能登は日本海の水平線と葛の裏葉が白くなびき、峡の田んぼは黄色く実り、杉の穂先が波打つ山国でした。過疎が進んでいる気配で町にも人影があまり有りません。何故か瓦はみな黒びかりの家並みで、華やぎはないが気品を匂わす伝統の誇りが感じられました。
 瑞穂の国の稲刈りの季節、実りの秋ですから輪島市に近い千枚田は楽しみにしておりました。日本海になだれ込む千枚田からは稲の香りの磯風が吹き上げてきます。豊かな稲田の色と稲掛け、はさの景色は心を潤して癒されました。農作業は大変ハードな肉体労働だったでしょうね。潮風がお米に滋養を増すのでしょうか。あまりにも広くて稲刈り方々の姿が蟻のようです。
 同じ日に北朝鮮から逃れた小舟がこの沖で発見救助されたのは良いニュースでした。
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