四季の歌と暮らす

 年齢ごとに「一度っきり」の四季と、
旬(しゅん)のヨコハマを味わう「くりごとの集」です。

新宗連60周年と東工大上田先生の講演

2011-10-21 22:25:58 | 生かされて今日
 平和のために宗教協力を推進してきた新日本宗教団体連合会(加盟70余教団)は創設60年を迎え、東京渋谷公会堂で記念式典を開催しました。先ず、小異を捨てて大同団結した先人信仰者達への感謝と、東日本大震災犠牲者への鎮魂、早期復興の祈りとを全員が起立して黙とうを捧げました。
 記念講演は東京工業大学の上田紀行先生が、「未来への種をまく宗教」と題して徳のある新しい絆づくりに信仰人が日々良き種を蒔く努力をと励ましの熱弁を振るわれ感銘を受けました。
3.11以降何が一番人生で大事なのか問われています。原子力発電所事故による広範囲な放射能汚染や国の借金の子孫へのツケ回し、グローバルスタンダードと称する弱肉強食、自己責任主義、強欲な拝金主義の構造改革によって生まれた勝ち組負け組の格差社会、毎年3万人を超す自殺者などなど我々が未来の国民へ加害者となってしまいました。水の星地球さえも人類の傲慢な貪欲に壊れようとしています。
 そんな損得勘定の時代に60年も地味ながら社会貢献している信仰者は誇りであると激励されました。そしてダライ・ラマのように母国チベットを追われている辛酸の中でも、釈尊の説かれた因縁果報の真理を信じて、将来のために今よき種をまく、蒔き続ける姿勢に続いて欲しいと結ばれました。立正佼成会庭野日敬開祖も「良いことを、心を込めて、繰り返す。楽しくなるまで繰り返す」と指導されました。
世間や人に絶望せず、早く結果を求めず、良き種を蒔き続ける、因縁果報を信じきって小さくても陰徳を積み続ける信仰者となりたいと存じます。
コメント