四季の歌と暮らす

 年齢ごとに「一度っきり」の四季と、
旬(しゅん)のヨコハマを味わう「くりごとの集」です。

ヨコハマの秋惜しむ

2012-12-06 12:33:48 | 生かされて今日

 横浜市の最高峰は158メートルの大丸山、金沢動物園の裏側にあります。円海山から鎌倉へのこの一帯は希少な横浜のグリーンベルトで大事に保護されております。家から自転車を駆って高速道路の横浜横須賀線に沿う勝手知ったる動物園の裏のじゃり道を行きます。ここ神奈川の南部は温暖で師走ながら最後の紅葉・黄葉が楽しめます。

山裾になんだか私を待っているような一本の紅葉の木に巡りあいました。うつくしいね綺麗だねとほめつつ写真に収めました。鎌倉の天園へ抜ける小道の自転車止めに車をおいて少しぬかるむ沢道へ入ります。小流れに木道が掛けられて谷のモミヂや水面に映るもみじの山を眺めて歩きます。

秋の果ての景色は少しさびしくてなんだか自分の晩年を行く心持ちです。残るモミヂが最後の輝きを見せて、いかにも日本的な晩秋の秋草や山の景色は江戸琳派の絵を思い起こし、日本人に生まれてヨカッタと癒されます。

大丸山の頂上広場からは八景島から三浦、横須賀の景を望め、木の机と椅子が待っていました。自然薯掘りが出来るようで獲物を下げたおじさんが笑顔で登って来ました。

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