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『私が東京に出てきたばかりのころ、縁日で占い師に「あんたは刺激がないとだめな人だ」と言われたことがありました。それから私は、困難な問題にぶつかると「いよいよおもしろくなってきたぞ」と、自分に言い聞かせるようになったのです。
ふだん、なんとか事が運んでいるときは、これまで続けてきたことを大きく変えるのは、できそうでいて、なかなかできないものなのです。ところが、崖っぷちまで追い詰められてしまうと、嫌でも変えずにいられなくなるわけです。
会社でも組織がガッチリと整ってしまうと、みんなが、このままではいけないと気づいていても、いろいろと差し障りがあって、これまでのやり方を変えることがなかなかできません。むしろ不況の時こそ、体質改善の絶好のチャンスなのです。「この難関を乗り越えなくては」と、みんなが心を一つにして取り組むことができます。これが「提婆達多(だいばだった)が善知識」と拝む法華経の考え方です。
ピンチをチャンスにしてしまえるようになったら、もう怖いものなしです。よいことがきても悪いことがきても、「いよいよおもしろくなってきたぞ」と、どっしり構えていられます。』
庭野日敬著『開祖随感』より
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