横浜の名園、三渓園には全国からの観光客や和風を愛する市民が静かな時間を過ごすために訪れております。文明開化の生糸貿易で財を成した原三渓さんが遺してくれた憩いの庭です。
園内に設けられた投句箱の作品を三渓園保勝会と横浜俳話会とで選んで、三渓園観梅俳句大会(本年は2月22日開催)において表彰しております。もうその歴史も39回を重ねることとなりました。風雅を愛する先輩たちのお陰様なのです。
10位までの作品をご紹介いたします。素敵な作品がならびました。
1位 秋風を聴けり土橋を渡るとき 時子
2 万緑の中石棺の黙深き みね子
3 かなかなのさざ波となり暮れにけり 基之
4 一塔を浮かべてをりぬ梅千本 純一
5 手品めく投句箱より秋の蝶 正守
6 古民家の足裏涼しき急階段 とく (私の特選)
7 木の実落つ園の小径の観世音 敦子
8 堂塔を見てをり梅の匂ひおり 善一
9 観梅の一句残して逝かれけり 庫江 (私の特選)
10 梅の枝かき分けてくるランドセル 大八
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