セルフのガソリンスタンドに、Dコーヒーのカフェがありそこで豆の販売もしている。
ここに出来るまでは心斎橋店からの注文販売を利用していたので、大助かりである。
豆を挽いてもらって店内から出ると、スーツを着た３人の青年が駐車場にいて、洗車のキャンペーン中で半額期間だから、と「ドライブスルー洗車」を勧められた。
汚れた車だったので、半額の魅力と「ドライブスルー洗車」なるものに興味が湧いて、やってもらった。
いきなりシャワーがぶぁ～！
な～んにも 見えないよ
怖いなぁ
アワ あわ 泡の ぶっかぶり
凄い風圧が頭から
みるみる、泡が下へ下へを落ちていく
左右のブラシが回転
くすぐったいよう！！！
ブラシが止まって 横が見えた
ここから出発したんだっけ
洗車メニューの選択機械
指示どうり選択して コインを飲み込んだ機械君だ
前へ進んだ
そうじゃない
エンジンは止めている
パーキングにしてサイドも確かに引いている
マイカーはじっとしたままだったはずだ 動いているのは洗車機
錯覚 錯覚
上から怪物の腕が下りてきた
フロントガラスにぶつかるよ
あぁよかった！「自動で上昇」の文字が見えて安堵
失敗画面じゃないよ
突然真っ黒に！
次は何なの
あれれっ！
水玉カーテンに覆われてしまった
電光表示が「乾燥中」
全身の水滴を吹き飛ばし中なのだった
またまた 怪物の腕
もうこわくないぞ！
最後の水滴を吹っ飛ばしている頼もしい腕だ
「乾燥中」の文字もはっきり見える
いよいよ 終わりだね
「前進」の表示と同時に先ほどのお兄さんの にこやかな顔が見えた
窓を開けると、「エンジンをかけて前進してください」の声
ほっとした
閉鎖空間からの脱出だ
未経験なことは私にとって恐怖だった
マイカーは綺麗になって喜んでいるとは思うものの・・・
