カフェテラス

テラスの片隅で一人心に呟くように

電車とひまわり 和歌山線・真土峠越え

2013年08月16日 | ☆ ふるさと・大和

 

「あさもよし 紀伊人羨しも 真土山 行き来と見らむ 紀伊人羨しも」
これは真土山の景観をたたえた万葉集の歌である。 

 

大和から紀の国へと峠を越した古代の道は、もっと川よりの道だった。

今は真土峠が和歌山県と奈良県の県境になって、国道24号を走ると、道路標識が、上の画像よりまだ左に進むと目に入る。 この辺りは上野(こうずけ)である。 上野のひまわり園の北側の土手の上が、和歌山線の線路のある位置なので、ヒマワリ園に来た時に、電車が通ればいいのになぁと、期待しながら遅咲きのひまわりを写していた。

16日の早朝日の出の少しあとの時刻だった。

  

 

右の方(大和二見駅方面)から、静かな朝の空気を揺するように電車の音が聴こえた。

「やったー!」心待ちにしていた電車とひまわりを撮ることができた。最初のが先頭車両で、次のはすぐ押した後ろの車両だ。

 

ひまわりが「良かったね」と声を掛けてくれているような気がする。 目的を果たしたので帰ろうかと思ったが、電車が五条駅で上り下りの対向があるので、まもなく和歌山方面からの電車が来るはずなので、待つことにした。

 

 

待ってよかった。今度の電車は、和歌山からの電車だ。車両の色が田園風景の中に映える。 

 

その頃高く上がった太陽に、ヒマワリの黄色が一層輝いていた。

コメント (10)
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