朝起きた時、雨戸を開けるとあたり一面ミルク色に包まれていた。おそらくカメラを向けても、ミルク色のヴェールが全てだったに違いない。
そのヴェールが上がった時、待ちに待った青空が出てきた。「晴れてよかった。」この天気の変化は秋から冬に良く見られる現象である。
季節が進んだことが分かる。
終日室温も今までと全く違って涼しかったし、北の窓から吹き込む風が、なんと爽やかなこと。
日が沈むと、草むらから秋の虫の声が聴こえる。 もっと前から鳴いていたのかもしれないが、「暑い、暑い」の毎日に秋を感じる心まで失くしていたような気がする。
残照が稲穂を照らしている。 もうこんなに穂が実って頭を垂れている。 今年の暑さが成長を早くしたのかもしれない。
今日1日汗を拭うようなこともなかった。 ずっと家の中を秋風が吹きぬけていた。
たった1日の爽やかさであっても、明日からまた暑くなっても、この爽やかさが暑さの向こうで待っていてくれるのだから、
そろそろ、ウォーキングも始めねばならない。まぁ9月まで体を休めておこう。