カフェテラス

テラスの片隅で一人心に呟くように

飛鳥 里山クラブの花壇に今咲く花

2013年08月30日 | ☆ ふるさと・大和

 

 里山としてあるがままをここに、残していくことは、このクラブの人たちのボランティア活動によってなされている。

手を加えすぎると、自然を残すことができないし、手入れしすぎると、作られた花壇になる。この歴史公園を散策して、ふっと昔遊んだ里山を思い浮かべることができる。

  

「花壇です」と言った、肩の張った造りでなく、歴史公園の中の里山に咲く、季節の花・それも古代からの詩歌に詠まれている花たちを、何気なく自然そのままの生育を見せてくれる。

ススキ・秋の七草では「尾花」と呼ばれている。

  

 「ひょろひょろと
  猶(なお)露けしや 女郎花」
   松尾芭蕉
 

  

 「女郎花 秋萩凌ぎ さを鹿の
  露分け鳴かむ
  高円(たかまど)の野そ」
   万葉集 大伴家持 

 

  

草むらの中をかなり気をつけてみていると、ワレモコウが咲いている。

吾亦紅 さし出て花の つもりかな   小林一茶

 

      

鮮やかな朱色の、ノカンゾウを真ん中に、紫と、白のキキョウを並べた。これらの花たちも、背の高い雑草(みんなそれぞれ名前があるのでしょうが・・・)の中にひっそりと身を潜めるように咲いているのが、可憐である。

万葉集では、キキョウの花を「あさがお」と詠んでいる。

桔梗の花
  咲く時ぽんと 言ひそうな」
   加賀千代女 

 

安心して遊べるのか、シオカラトンボが羽休めをしている。 

 

ピンと外れのツリガネニンジンである。もっと丁寧に何枚も撮ればよかったのに、これ1枚。

 

コメント (3)
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