歴史館でゆっくりビデオなど見て外に出てきても、日差しは強いものの乾燥した風が適当に吹きぬけていくので、この前からのようなじっとりとした暑さを感じない。 これなら大丈夫だと、公園館の近くの秋の花を見て回った。
零れるような萩の花とは、なかなかいかないけれど、周りの植え込みの向こうから長い枝を伸ばして、萩の花の咲きそめている様子も、「秋はすぐそこに」と言った風情である。
花の咲く時期に長い、ヤブランも今が一番の見頃だろう。
薄紫の穂状に咲いている一つ一つの可愛い花が、少しはなれて見ると、緑の葉の中から立ち上がった子供たちのようだ。
ナツスイセンは、もう長く咲いているのだろう、花の終わりが見えるようだが、花の少ない今ピンクの優しい色が緑の中でよく目立つ。スイセンと夏の後についているが、ヒガンバナ科の花で、夏の終わりから秋のはじめに咲くので、花の姿がスイセンによく似ているから、ナツスイセンと名づけられたらしい。
これらの花を見てから、地下道を通って、高松塚の方へと向かった。
9446