なだらかな、棚田を縫って登るのですが、この足で1番上まで行けるのかしらと、最初は不安でしたが、
カメラを持って被写体に向き合いながら 、の散策ですから膝の痛みもあまり苦にならずに頂上まで行きました。
棚田を見渡せる「朝風広場」は稲渕の絶景と思います。
弧を描いて先人が切り開いていった棚田が、今も美しく「いいなぁ!」と思うのはここに来るたびの感動です。
案山子ロードの頂上です。
登ってきた人は、ここでゆっくりと、下を見ながら腰を下ろして休憩できます。
この辺りには、3種類の彼岸花が咲いています。
赤・白・黄色です。
初めて登った時は、所々に白い花が咲いていましたが、今では白や黄色を増やしたのか、自然に増えて行ったのか、彩りよく咲いているのが癒しの場にぴったりです。
もう彼岸花の季節も終わりで、もっと美しい頃に来れたらよかったのにと、思える場所です。
少し離れた所から見ますと、緑の中の彼岸花の彩が美しく見えます。
木蔭のベンチに憩う人の穏やかな、いつまでも語っていたい甘南備の郷です。
彼岸花の花から花へと、蝶は蜜を求めて飛び回っているのを、私ものんびりと写真を撮りながら
眺めていました。
帰り道、山側に名残のような彼岸花と、元気いっぱいに花火のように咲いているのは、シシウドです。
そのほか、ツリガネニンジンや、烏瓜の花の咲き終わったのを見つけました。
烏瓜の花は1夜花できっと昨夜はレースのドレスのような花を咲かせていたのだろうと、その花を見ることができるのは、案山子ロードの子達だけでしょう。
雨のよく降った後でしたので、飛鳥川の水嵩も多く、飛鳥川に架かる勧請橋の川上の流れは、水音を立てていました。