障子を開けるとガラス戸越しにシラサギが見えました。
毎年ここに遊びにくる子でしょう。
どこから飛んで来るのかわかりませんが、大抵独りぼっちの田圃での散歩です。
稲刈りを控えて、田圃には水が入っていませんので、土の中に居る虫がきっと、餌になっているのを探しているのでしょう。
こちらに近づいてくるようなので、ガラス戸を開けて驚かせると、飛び立って仕舞わないかと
そのままじっと見つめ続けていました。
遠くから単車が近づいてきました。
飛び立つに違いないとカメラを構えました。
それと同時に、シラサギが飛び立ちました。
シャッターを押すのが間に合ったかどうか考える間もない出来事でした。
確かめてみて、よく入ってくれたものだと、シラサギ君に、「ありがとうと」言いたくなっていました。