誰一人棚田の案山子ロードを歩いていない、平日の夕暮時に
途中までなら歩けるだろうと、ボツボツリハビリ散歩をしました。
9月初めに始まったころは、とてもここまで来る勇気も体力も、無かった今年でした。
今の稲渕棚田の案山子は、9月22日23日のコンテストが済んだ後なので、片づけて持ち帰った案山子もあるようでした。
そんな寂しい棚田道でしたが、今年のテーマの「童謡」を、案山子ごとに口ずさみながら、
大和の風物詩の名残の中を歩けた「今年も」ということに、これって幸せそのものに違いないと
自分に言い聞かせて、案山子の一つ一つに、ありがとうの気持ちで見つめました。
出た出た 月が
可愛い七つの子がおるからよ
後ろの正面だあーれ
てんてんてんまりてんてまり
夕焼け小焼けの赤とんぼ
まだ稲刈りの済んでいない棚田が広がっています。
悲しいことに、案山子ロードの傍のオーナーさんの田圃には、イノシシが掘り返したり、暴れたりした跡が見当たりました。
ももたろさん ももたろさん お越しにつけたきび団子
あれマツムシが鳴いている
助けた亀に連れられて
ある日 森のなか クマさんに 出会った
今年のジャンボ案山子は「西郷どん」でした。
他の案山子たちがみんな片付けられても、稲渕の棚田でこの村を大きな目で見守っていてくれるでしょう。
童謡シリーズでかわいいですね
見ていてもほっこりします
心が和みました。
来年へ楽しみを残してしまいました
秋には行きたいところがいろいろあるのですが、不安が先だってつい引いてしまいます。
今頃の寂しさは、夕焼け小焼けで日が暮れての歌のような感じでした。